2024/05/04

Taiwan Today

外交

台湾とチェコ、ジェンダー平等をテーマにオンライン・フォーラム

2021/08/05
行政院性別平等処とプラハ市は4日、オンライン・フォーラム「ジェンダー平等の進展に関する対話(Dialogue on Progress towards Gender Equality)」を開催した。台湾とチェコがジェンダーに関するフォーラムを合同開催するのは初めてのこと。(行政院サイトより)
チェコ共和国の首都プラハでは2日から8日まで、LGBT(性的少数者)のためのパレード「プラハ・プライド」が開催されている。行政院性別平等処とプラハ市はこれに合わせて4日、両国の専門家を集めて女性の政界進出やLGBTの権利の平等などの議題について話し合うオンライン・フォーラム「ジェンダー平等の進展に関する対話(Dialogue on Progress towards Gender Equality)」を開催した。台湾とチェコがジェンダーに関するフォーラムを合同開催するのは初めてのこと。
 
フォーラムの冒頭ではプラハ市のズデニェク・フジブ市長が挨拶を述べた。フジブ市長は、チェコは男女間賃金格差が欧州でも大きいほか、中欧では自由の後退が見られ、例えばハンガリーでは学校教育で同性愛や性転換などを話題にすることを禁止する「反LGBT(性的少数者)法」が可決されるなど、性的少数者差別の懸念が広がっていると指摘した。
 
フジブ市長は続けて、ワルシャワ、ブダペスト、ブラチスラバなど中欧各国の首都の市長は自由都市協定を締結し、寛容、社会正義、人権などの価値を堅持し、中欧の自由と民主主義の伝統を継続させたいと考えていると述べた。
 
チェコにおける女性の政界進出の代表的人物で、政党「TOP 09(伝統・責任・繁栄09)」のMarkéta Adamová党首は、「女性が政界においてより上を目指せるかどうかは、均等な教育機会と、家庭と仕事の両立が可能かどうかにかかっている」と指摘した。
 
台湾の婦女賦権無任所大使(=女性のエンパワーメント無任所大使)を務める林静儀女史は、台湾では2005年より「「ジェンダー主流化」を実践し、女性の政界進出に対する世間の偏見は少しずつ減ってきていると指摘。その結果、2020年の立法院(国会)総選挙では、女性議員の比重が初めて4割を超えたと述べた。
 
このフォーラムではLGBT(性的少数者)の権利の平等にもフォーカスされた。台湾では2019年5月に、同性婚を認める法律が可決し、アジアで最初に同性婚の合法化を実現した。チェコでも同性婚を認める法律が2018年6月に国会に提出されたが、現在も可決されていない。

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