2024/06/30

Taiwan Today

経済

台湾産ミルクパイナップル6.72トン、沖縄の大手スーパーへ

2021/08/20
嘉義県の打猫果菜生産合作社は19日、今がシーズンの県産ミルクパイナップル(中国語では牛奶鳳梨)6.72トンを日本の沖縄県に向けて出荷した。沖縄県内に複数の店舗を展開するフレッシュプラザユニオン(UNION)で販売される。(嘉義県サイトより)
今年3月に中国が台湾産パイナップルの輸入を停止して以来、パイナップルの主要な産地の一つである嘉義県(台湾中南部)でも海外市場の開拓を積極的に進めてきた。嘉義県の打猫果菜生産合作社は19日、今がシーズンの県産ミルクパイナップル(中国語では牛奶鳳梨)6.72トンを日本の沖縄県に向けて出荷した。沖縄県内の大手スーパーで販売される予定だ。
 
嘉義県の翁章梁県長(=県知事)は19日、地元選出の陳明文立法委員(=国会議員)、嘉義県農会(=農協)の黄貞瑜総幹事と共に集荷場を訪れ、嘉義県産ミルクパイナップルが日本へ向けて出荷される瞬間を見守った。翁県長は「日本へ輸出されるパイナップルは必ず生産履歴を明確にし、病虫害がないことを確認しなければコンテナに積んで出荷することができない。残留農薬検査も非常に厳しい。(日本へ出荷されるということは)嘉義産パイナップルの品質と衛生安全が、日本の消費者に信頼されていることを意味している」と胸を張った。
 
ミルクパイナップルはパイナップルの品種「台農20号」の通称で、8月に本格的な収穫期を迎える。皮は緑色だが、果肉が白い。金鑽(きんさん)パイナップルよりやや大きめで、肉質はより繊細、果肉が牛乳のように白いことからこの名がつけられた。
 
打猫果菜生産合作社の理事主席を務める陳映延さん、叔父の陳憲星さん、母親の陳謝美瑛さんはいずれも台湾農業界の最高栄誉「神農奨(=賞)」を受賞した経験を持つ。嘉義県農業処の許彰敏処長は、今回日本へ向けて輸出するパイナップルのために「台湾神農賞パイナップル」のラベルを作成。裏には日本語で出所、栽培過程、食用方法などが書かれてあり、日本の消費者が食べやすいような工夫がされている。また、嘉義県の風土に関する説明もある。
 
輸出に協力したのは日本から和牛を専門に輸入している和牛老闆国際股份有限公司(Wagyu Boss International Co., Ltd.),の代表、羅志誠さんだ。嘉義県に本社を置く。日本の消費者にも嘉義県の優れた農産品を知ってもらいたいと思い、今年6月に沖縄県内に複数の店舗を展開するフレッシュプラザユニオン(UNION)と協力。まずは嘉義県産の金鑽(きんさん)パイナップルを販売してみたところ、瞬く間に完売してしまった。沖縄の消費者の評判も上々だったことから、今回はミルクパイナップルを輸出することを決めた。沖縄の消費者を再び喜ばせることができればと期待している。
 

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