2024/09/20

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政治

9/17に全国一斉防災演習、携帯電話にショートメール送信

2021/09/15
内政部消防署(日本の消防庁に相当)は「国家防災日」を控え、全国を対象とした一連の防災演習を行う。9月17日午前9時21分に、中央気象局(日本の気象庁に相当)がすべての台湾住民の携帯電話に対して「国家級警報」のショートメール(SMS)を送信する。内政部は、「演習なので慌てず対応して欲しい」と呼びかけている。(内政部サイトより)
台湾では9月21日を「国家防災日」と定めている。これは、1999年9月21日に台湾中部・南投県集集鎮付近を震源として大地震が発生したことに由来する(通称「921大地震」)。内政部が13日に明らかにしたところによると、内政部消防署(日本の消防庁に相当)は「国家防災日」を控え、全国を対象とした一連の防災演習を行う。
 
内政部によると、今年の「国家防災日」の防災演習は、台湾東部の琉球海溝沈み込み帯でマグニチュード(M)8.0の大規模地震が発生し、台湾東部を中心に大量の建物が倒壊し、多数の死傷者が出たと想定。道路や橋梁が寸断し、停電・断水、通信の中断など深刻な被害が出ているという設定で、9月15日と16日の両日、オンライン方式により、「大規模震災による消防の救助演習」及び「海外救助隊を被災地に受け入れる際の到着・出発センター(Reception-Departure Centre、RDC)の設置」の演習を行う。既存の救助体制と出入国管理の組織による連携がうまくいくかどうかを検証するのが狙いだ。
 
翌日の9月17日午前9時21分には、中央気象局(日本の気象庁に相当)がすべての台湾住民の携帯電話に対して「国家級警報」のショートメール(SMS)を一斉送信する。内政部では、ショートメールを受け取ったら、地震から身を守るための3ステップである「DROP(まず低く)、COVER(頭を守り)、HOLD ON(動かない)」を行い、演習に協力するよう呼び掛けている。
 
続いて9時25分には、同じく防空警報システムを利用して、沿岸地域に住む住民に対して津波警報のショートメールを送信する。10時59分から11時01分にかけては、ケーブルテレビ各社のシステムを使い、すべてのテレビ番組のチャンネルを公共電視(=公共テレビ)の指定のチャンネルに切り替える。地上波テレビでも同じ時間帯に防災メッセージを流し、テレビを見ている人たちが政府の災害緊急メッセージを受け取れるようにする。
 
内政部によると、今年は感染症対策の観点から、内政部消防署が運営するウェブサイト「消防防災館」で9月1日から10月10日までオンラインで地震や防災について学べるプロモーションイベントを実施する。イベントに参加し、防災訓練の写真をアップロードするなどすれば、地震や防災に関する知識をより得られるだけでなく、抽選でタブレット、スマートフォン、ゲーム機などの豪華景品が当たるという。
 
 

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