2024/11/22

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政治

コロナ禍からの経済立て直しへ、5,000元振興券の公式サイトがオープン

2021/09/16
新型コロナウイルスで打撃を受けた経済の回復に向けて消費の拡大を図るクーポン券「5,000元振興券」の公式ウェブサイトが15日にオープン。クレジットカードやモバイル決済などへの紐付けなどが可能に。(振興五倍券公式サイトのスクリーンショット)
行政院(内閣)の唐鳳(オードリー・タン)政務委員(=無任所大臣)が15日、行政院で「振興五倍券公式ウェブサイト開設記者会見」を開き、同ウェブサイトについて詳しい説明を行った。「振興五倍券」(以下、「5,000元振興券」)は、新型コロナウイルスの急速な感染拡大で打撃を受けた経済の回復に向けて消費の拡大を図るクーポン券のことで額面は5,000台湾元(約1万9,500日本円)。国民(あるいは永久居留権を持つ外国人、外国籍配偶者、外国からの外交官)に配布される。また利用目的や消費場所限定で、一部省庁がさらに抽選などで電子クーポン券(中国語では「加碼券」)を提供する。記者会見にはこうした電子クーポン券を打ち出す8つの省庁の代表も出席した。
 
5,000元振興券の公式ウェブサイトが15日にオープンした。唐鳳政務委員は記者会見で、デジタル方式での受け取り(クレジットカード、スマートカード、モバイル決済)、紙の振興券(実体のあるもの)の予約と確認、電子クーポン券の登録と抽選方式など、サイトの機能を一つずつ紹介した。
 
5,000元振興券を受け取る方法はデジタル方式、もしくは紙の振興券予約の2種類。デジタル方式で受け取る場合は5,000元振興券の公式サイトで、モバイル決済、スマートカード(ICカード乗車券など)、クレジットカードのどれかを選び、リンクされたそれぞれの業者のページで振興券を紐付ける。紐付けが可能なのは9月22日から来年4月30日(振興券の使用期限)までで、紐付け先の変更は出来ない。
 
また家族に代わって振興券を受け取るようなケースに合わせ、1人のアカウントに自身を含めて最高5人の振興券を紐付けることが可能。個人での紐付けを終えた人は5,000元振興券の公式サイトもしくはコンビニエンスストアの端末で、ほかの4人の「全民健康保険卡」(健康保険カード)あるいは「健保快易通」アプリの提供する認証コードを使って振興券の紐付けを行う。ほかの人の振興券を紐付けたり、紐付けを解除したり出来るのは9月22日から10月1日まで。また10月2日から10月6日正午12時まではほかの人の振興券の解除のみを可能とする。
 
一方、紙の振興券を受け取るには3種類の方法がある。まず5,000元振興券の公式サイトで予約する方法。カードリーダーで健康保険カードを読み取るか、「健保快易通」アプリによる認証コードを入力してオンライン予約を行う。次にコンビニの端末で予約する方法。健康保険カードを持ってコンビニへ行き、店内の端末で予約手続きを行う。この2つの方法では振興券を受け取るコンビニ店舗やスーパーマーケット、ドラッグストアの選択が可能。予約受付期間は2回あり、1回目は9月25日から10月1日までで、受け取りは10月8日から21日までの間。2回目は10月25日から31日まで予約を受け付け、予約者は11月8日から21日までの間に振興券を受け取る。
 
そして中華郵政(郵便局)で予約する方法。10月4日以降、中華郵政はウェブサイト、もしくは電話で予約を受け付ける。10月12日以降、希望する郵便局で5,000元振興券を受け取ることが出来る。
 
唐鳳政務委員はまた、各省庁の電子クーポン券(「加碼券」)の抽選登録方法及びその流れについても説明。それによると、5,000元振興券の予約や紐付けを終えているかどうかにかかわらず、5,000元振興券の公式サイトで希望する電子クーポン券を選べば抽選に参加出来る。
 
先着順や抽選で贈られる電子クーポン券は8種類。レストランなどでの飲食に使える「好食券」(経済部、500台湾元)、旅行に使える「国旅券」(交通部、1,000台湾元)、先住民族関連の店舗で使用できる「i原券」(原住民族委員会、1,000台湾元)、農産物の購入やレジャー農場での娯楽などに使える「農遊券」(行政院農業委員会、888台湾元)、美術館やコンサートなどに使える「芸FUN券」(文化部、600台湾元)、スポーツ鑑賞やスポーツ施設で使える「動滋券」(教育部、500台湾元)、台湾で二番目に多いエスニックグループ、客家人の文化重点発展エリアにおける指定店舗で使用できる「客庄券」(客家委員会、500台湾元)、地方創生関連業者での使用が可能な「地方創生券」(国家発展委員会、500台湾元)がある。
 
電子クーポン券を提供する各省庁は10月11日から11月5日までの各週抽選を実施する(4回)。1人の人がそれぞれの週に当選出来る回数は1回で、最高4回の当選が可能。また、同じ種類の電子クーポン券に複数回当選することはない。この電子クーポン券の抽選登録は毎週金曜日(一週目は10月8日)が締め切り。土曜日からは次の週の抽選に加わることになる。抽選は午前10時30分と午後3時30分に行われ、午前の当選者は当日午後5時に、午後の当選者は翌日午前8時30分に公式サイトで発表される。またショートメッセージで当選者に通知される。抽選日は各省庁によってまちまち。
 
デジタル方式での受け取りを促すため、経済部(日本の経済産業省に相当)は、紐付け先着400万人を対象にレストランや夜市などで使用できる500台湾元(約2,000日本円)の「好食券」(食事用クーポン券)を提供する。これらの人には抽選で超軽量タイプの電動アシスト自転車 Gogoro Eeyo1が当たる。また、デジタル式の5,000元振興券であることを示すマークや専用ナンバーが得られ、様々な店が独自に提供するサービスも受けることが出来るようになっている。
 
 

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