ジェンダー平等を実現し、女性の活躍を推進するため、中華民国（台湾）外交部（日本の外務省に相当）、監察院国家人権委員会、米国在台協会台北事務所（AIT/T。台湾における米国大使館に相当）、日本台湾交流協会台北事務所（台湾における日本大使館に相当）、豪州弁事処（台湾における豪州大使館に相当）、カナダ駐台北貿易弁事処（CTOT。台湾におけるカナダ大使館に相当）は27日、「グローバル協力訓練枠組み（GCTF：Global Cooperation and Training Framework）」を利用したバーチャルワークショップを開催した。テーマは「公平な社会への道：女性の公共参加（Road to Parity：Women’s Participation in Public Life）」。カナダ駐台北貿易弁事処はGCTFワークショップ初参加となった。また、今回のワークショップで、豪州弁事処がGCTFへの正式参加を表明した。
GCTFが女性のエンパワーメントをテーマにワークショップを行うのは今回で4回目。外交部の呉釗燮部長（外相）、AIT/Tのサンドラ・オウドカーク所長（米国の駐台大使に相当）、日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表（日本の駐台大使に相当）、豪州弁事処のジェニー・ブルームフィールド代表（豪州の駐台大使に相当）、カナダ駐台北貿易弁事処のジョーダン・リーブス代表（カナダの駐台大使に相当）がいずれも開会式にビデオメッセージを寄せた。また、今年6月に台湾を訪問した米連邦議会のタミー・ダックワース（Tammy Duckworth）上院議員が基調講演を行った。ダックワース議員は講演を通して、台湾における女性の公共参与の成果を高く評価し、女性のエンパワーメントに関する理念や期待など自身の考えを述べた。
今回のバーチャルワークショップは台湾の財団法人婦女権益促進発展基金会（FWRPD)が準備に協力し、例えばカナダで7つの大臣職を歴任した経歴を持つローナ・アンブローズ（Rona Ambrose）女史や、カナダ政府が立ち上げた女性と経済に関するタスクフォースのメンバーであるキャロル・ジェームズ（Carole James）女史、バイデン政権下でアジア系米国人への働き掛けを行うエリカ・モリツグ大統領副補佐官、スウェーデンス男女平等庁（Swedish Gender Equality Agency）の国際コーディネーターを務めるAnna Collins-Falk女史など、台湾、米国、日本、豪州、カナダ、スウェーデンなどからその分野を代表するスピーカーを招いた。アジア太平洋や北米地域の計20か国から、100名近い政府関係者や専門家がオンライン参加し、積極的に交流を深め、白熱した議論が行われた。バーチャルワークショップの閉会式では、台湾の監察委員である張菊芳女史がビデオメッセージで閉会の挨拶を述べた。