2024/11/22

Taiwan Today

文化・社会

蔡英文総統、李登輝元総統を偲ぶ音楽会に出席

2021/11/16
蔡英文総統は15日夜、財団法人李登輝基金会が主催する「誠実自然:2021年李登輝紀念音楽会」に出席し、その生涯を台湾の民主主義に捧げた李登輝元総統を偲んだ。(総統府)
蔡英文総統は15日夜、国家音楽庁(台湾北部・台北市。ナショナルコンサートホール)で開かれた「誠実自然:2021年李登輝紀念音楽会」に出席した。「誠実自然」とは、2020年に亡くなった李登輝元総統が座右の銘としていた言葉。李氏は生前、誠実で正直、自然であることが指導者の条件であるという意味で、好んでこの言葉を使っていた。
 
この音楽会は財団法人李登輝基金会が主催した。その生涯を台湾の民主主義に捧げた李氏を偲ぶとともに、その無私の精神が長く台湾に残ることを願うために行った。音楽会の内容は、昨年の追悼告別ミサでの献詩や、淡江中学の校友を中心とする「八角塔男声合唱団」の演出が中心で、台湾の著名な映画監督である呉念真氏がナビゲーターを務めた。李氏が生前愛した楽曲と「八角塔男声合唱団」の歌声、それに聞く人の心に染み入る呉監督の声を通して、李氏の偉大な人生を振り返った。
 
プログラムは、李氏が生まれた日本統治時代、学生時代、恋愛と結婚、家庭生活、農業政策の研究、戦後の台湾、民主主義への貢献、宗教と信仰、荘厳な国葬、李氏が愛した歌の10のテーマに沿って、「八角塔男声合唱団」が「赤とんぼ」、「月夜愁」、「農家楽」、「千の風になって」などの曲目を歌った。このほか、台湾の民主主義の発展に尽くし、今月11日に病死した台北駐タイ経済文化代表処の李応元前代表(駐タイ大使に相当)に対し、「黄昏的故郷」の一曲が捧げられるシーンもあった。
 
この音楽会には蔡英文総統のほか、財団法人李登輝基金会の李安妮董事長(李登輝氏の次女)と夫の頼国洲氏、日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表(日本の駐台大使に相当)と同令夫人、総統府の李俊俋副秘書長、文化部(日本の文科省に類似)の李永得部長(大臣)、民進党立法院党団総召の柯建銘氏、立法院(国会)の王金平元院長(国会議長)らが出席した。
 

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