2024/09/18

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鄭桃園市長が桃園空港の「防疫タクシー」視察、ワクチン3回目接種の手配も

2022/01/04
鄭文燦桃園市長が3日、台湾桃園国際空港を訪れて入国者の一時隔離施設への移動などを担う「防疫タクシー」を視察、隊員への3回目のワクチン接種を手配する考えを明らかにした。写真は入国者を「防疫タクシー」に誘導するスタッフ。(桃園市サイトより)
台湾北部・桃園市の鄭文燦市長が3日、台湾桃園国際空港第2ターミナルを訪れ、入国者の一時隔離施設(「防疫旅館」など)への移動などを担う「防疫車隊」(防疫タクシー)の運営状況を視察すると共に防護服やマスクなどの感染予防物資を寄贈した。鄭市長は、「防疫車隊」の隊員らを対象とした3回目のワクチン接種に協力すると共に、一時隔離施設のスタッフに対する毎日のPCR検査を試験的に実施していることも明らかにした。
 
鄭市長は台湾桃園国際空港を経営する桃園国際機場股份有限公司の但昭璧総経理(社長)と共に同空港を視察。鄭市長は報道陣に対し、旧正月休み(今年は1月29日から2月6日まで)に伴い「防疫車隊」へのニーズが大幅に増えることに対応し、桃園市は車両を現在の534台から982台に増強すると明らかにした。また、「防疫巴士」(防疫バス)も10台用意し、桃園市内の「防疫旅館」での隔離を終え、苗栗県(台湾北西部)以南の自宅に戻っての自主隔離に移行する人たちの輸送を行う。鄭市長は、最も厳格かつ慎重な作業手順と徹底的な消毒作業で感染の可能性を完全に無くすと述べた。
 
鄭市長が説明したところによると、新型コロナウイルスが広がり始めた昨年3月、桃園市は桃園国際機場公司と協力して「防疫タクシー」を組織し、自宅で自主隔離する人の送迎(受診のために病院に移動する場合なども含む)を行ってきた。桃園市の「防疫タクシー」が昨年利用されたのは延べ2万3,574回以上。平均で1日に延べ64回は利用されたことになる。現在は旧正月に合わせた検疫期間(ルールが従来と一部異なる)で、1日の利用回数は延べ128回を超える。
 
鄭市長は、「防疫車隊」の能力向上に向けて桃園市は必要な感染予防物資を提供するほか、桃園国際機場公司ならびに同市交通局と協力し、「移動の全行程での防護」、「一回のみの使用、一回ごとの消毒原則」を徹底すると説明。さらに空港のスタッフ、航空機の乗務員、「防疫車隊」の隊員、「防疫旅館」のスタッフは3回目のワクチン接種を必ず受けねばならないとし、市が特例案件としてその手配を進め、新型コロナへの防護力を高める考えを示した。
 
また市内に31カ所ある「防疫旅館」について鄭市長は、試験的ながら唾液を使ったPCR検査を「防疫旅館」のスタッフに毎日行っているとし、従来以上に行き届いた防疫措置でスタッフの安全をいっそう守っていきたいと述べた。
 
 

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