日本の自由民主党(自民党)青年局が12日、台湾からの留学生20名あまりを党本部に招いて意見交換会を開いた。同青年局で局長を務める小倉将信衆議院議員は「台日関係」と題して講演、留学生たちが台日交流を深める架け橋となってくれるよう希望した。
青年局は自民党内の主な台湾向け窓口で、台湾との交流は50年に及ぶ。また近年は定期的に日本で学ぶ台湾留学生を党本部に招き、意見交換会を行っていたが、過去2年は新型コロナウイルスの影響で開かれていなかった。12日の意見交換会も日本での感染が再び広がり始めたため危うく取り消されるところだったが、小倉局長が万難を排して開催に踏み切った。参加した留学生たちは口々に「運がよかった」と話し、意見交換の場でも活発に質問。中には鋭くデリケートな時事問題に関するものも少なくなかったという。
新型コロナが収まらない中での交流活動ながら青年局はこれを大変重視、小倉局長が講演したほか、青年局国際部長の鈴木隼人衆議院議員と副部長の山口晋衆議院議員も出席した。昨年衆議院議員に初当選した山口氏は自己紹介の中で、自身は「台湾女婿」(妻が台湾出身者)だと強調、台湾問題に強い関心を持っていることを説明した。
一方、東京台湾人留学生会の謝昊容副会長が参加した留学生20名あまりを代表してあいさつ、2年間取りやめられていた交流活動が再開されたことに参加した学生たちは非常に興奮していると話した。
早稲田大学政治研究所で学ぶ王宣堯さんは報道陣に対し、「自民党本部を参観できるとは思ってもみなかった。今回の訪問では多くの収穫を得た」と話した。王さんは、小倉局長との座談会の席上、外国人留学生の立場から台日関係に関する問題を質問出来たほか、自民党の総裁執務室や党内の重鎮らが集う会議室、記者会見の会場などを参観してたっぷり記念写真を撮ることが出来たという。その後は国会議事堂を参観、議事堂の歴史について説明を聞くなどした。王さんは名残惜しさをにじませると共に、今後台日間の交流がますます頻繁になるようにと願った。