2024/09/20

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1/18の国内新規感染者は17人、桃園国際空港から始まったクラスターは感染者113人に

2022/01/19
中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)は18日午後の記者会見で、台湾で新たに17人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。そのうち1人を除き、16人が桃園国際空港(台湾北部・桃園市)から始まったクラスターに関連するもの。このクラスターは発生から2週間で感染者が累計113人に達した。写真は銀行とレストランを中心とした感染の相関図。うちピンク色は18日の新規感染者。(中央感染症指揮センターより)
中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)は18日午後の記者会見で、台湾で新たに17人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。そのうち1人は基隆市(台湾北部)の防疫タクシーのドライバーで、感染経路の特定が待たれる。残り16人はいずれも桃園国際空港(台湾北部・桃園市)から始まったクラスターに関連するもの。このクラスターは発生から2週間で感染者が累計113人に達した。
 
桃園国際空港で発生したクラスターは市中感染に拡大。カラオケ同好会、在宅介護職員、銀行の行員、レストラン、それに大学にまで飛び火した。とりわけ桃園市中壢区の聯邦銀行健行支店で発生した集団感染は、感染した行員が1月7日に桃園市中壢区のレストラン「西堤(Tasty)」中山店で食事をしたことから、さらに大きな集団感染に発展した。
 
18日に発表された国内新規感染者17人のうち、このクラスターと無関係だったのは基隆市の防疫タクシーのドライバー1人。このドライバーは過去のPCR検査で連続3回陰性だったが、4回目の検査で陽性に転じた。過去に感染者を乗せていたことが、現在までの疫学調査で判明している。ゲノム解析の結果を待って感染源の特定を行う。
 
残る16人のうち1人は、桃園国際空港で新型コロナウイルスに感染した清掃員のカラオケ同好会の仲間。濃厚接触者として隔離を受けていたところ、隔離解除前のPCR検査で陽性反応が出た。また、聯邦銀行健行支店でも、新たに行員5人の感染が確認された。いずれも在宅隔離中に行われたPCR検査で陽性反応が出た。濃厚接触者ではなかったが「予防性居家隔離(=濃厚接触者が14日間の隔離であるのに対し、5日間の短期間の在宅隔離を指す)」の対象となっていた行員の家族1人も、隔離解除前のPCR検査で感染が確認された。いずれも在宅隔離中に感染が確認されたものであるため、市中に与える影響は小さい。
 
桃園市中壢区のレストラン「西堤(Tasty)」中山店からも、新たに顧客4人の感染が確認された。1人は1月7日に同店を利用した顧客で、隔離施設に滞在していたところ症状を訴え、PCR検査を行ったところ感染が確認された。残る3人は1月9日に同店を利用した家族。感染したのは父親と子ども2人。1月9日に同店を利用して感染した顧客(症例番号17997)についても、職場での接触者1人の感染が確認された。
 
このほか、新竹に住む4人家族の感染も確認された。父親が新竹市(台湾北部)にある会社の管理職員で、この会社のアルバイト学生が、すでに感染が確認されている私立明新科技大学(台湾北部・新竹県)の学生と接触があったことが判明している。この管理職員の男性は、軽い自覚症状が出ていたことから簡易検査を行ったところ陽性反応が出た。その後、直ちに医療機関でPCR検査を行ったところ感染が確認された。これを踏まえて衛生当局が、この管理職員の同居家族3人のPCR検査を実施したところ、全員の感染が確認された。クラスターと関連している可能性は高いものの、中央感染症指揮センターでは明確な感染経路に関してはさらなる調査が必要だとしている。
 

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