2024/09/20

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1/20の国内新規感染者は13人、うち5人が感染経路不明

2022/01/21
中央感染症指揮センターの陳時中指揮官(写真)は20日、台湾で新たに13人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。また、そのうち5人が感染経路不明だとして懸念を示した。(中央感染症指揮センター)
中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)は20日、台湾で新たに13人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。同センターは、そのうち5人が感染経路不明だとして懸念を示している。なお、海外からの渡航者による感染は24人、新型コロナウイルス感染による死者はゼロだった。
 
新規感染者のうち感染経路が明確なのは13人中8人で、うち7人は桃園国際空港(台湾北部・桃園市)に端を発するクラスターに関連する。もう1人は亜東紀念医院(=病院。台湾北部・新北市板橋区)で感染が確認されていた看護師(症例番号17967)の3歳の息子。この看護師については、すでに5歳の息子(症例番号18081)の感染が確認されている。
 
感染経路が明確ではないのは5人で、そのうち2人は桃園市のハイテク企業で働くエンジニア(症例番号18135)とその母親(症例番号18154)。
 
桃園市では19日、感染経路不明の感染者1人(症例番号18119)が確認された。症例番号18119は桃園市の大湳市場で働いており、病院での付き添いのためPCR検査を受けたところ感染が確認された。しかし、衛生当局が当初の検体を再度調べたところ陰性となり、2回目のPCR検査も陰性だった。このため中央感染症指揮センターは症例番号18119を国内感染者から除外し、この番号を欠番とすることを決定。市中感染のリスクは低いとみなしていた。しかし、衛生当局が行った疫学調査によると、今回新たに感染が確認された症例番号18154が大湳市場を訪れていたことが判明。大湳市場と地縁関係のある市民の感染が新たに確認されたことを受け、衛生当局は警戒を高めている。
 
残る3人の感染は台湾南部・高雄市で確認された。高雄市在住の一家3人(症例番号18155、18156、18157)で、高雄市鳳山区の幼稚園に通う園児(症例番号18155)が入院のためPCR検査を受けたところ陽性反応が出た。衛生当局が直ちに濃厚接触者を特定してPCR検査を実施したところ、両親の感染が相次いで確認された。これまでの疫学調査で、父親(症例番号18156)の仕事が高雄港関連であること、最近台湾北部を訪れていたことなどが分かっている。高雄市の衛生当局が現在、感染源の特定に当たっている。
 
陳時中指揮官は、新たに確認された感染者のうち懸念されるケースとして、高雄の一家3人のインデックス・ケースとなる症例番号18155(幼稚園児)、桃園で確認された大湳市場と地縁関係のある症例番号18135、18154を挙げた。一方、その他の感染は隔離期間に感染が確認されたもので、市中に与える影響は比較的小さいと述べた。
 
陳時中指揮官は、台湾で現在確認されている感染のうち、感染経路が不明な市中感染のグループは、大湳市場と地縁関係のある親子、高雄の一家3人、亜東紀念医院の看護師、新竹の一家4人の4つだとした上で、今後も注視していくと述べた。
 
 

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