2024/09/20

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1/21の国内新規感染者は23人、その後さらに60人の感染確認

2022/01/22
中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)は21日、台湾で新たに23人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。そのうち10人は台湾南部・高雄市での感染だった。写真は高雄市が高雄港34号ふ頭に設置した臨時のPCR検査所。(中央社)
中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)は21日、台湾で新たに23人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。これは今年に入って最多となる。海外からの渡航者による感染は45人だった。同センターはさらに21日夜、60人の感染を確認したと発表した。

高雄で10人が感染
21日午後の記者会見で発表されたの国内新規感染者は10歳未満から70代までの男性10人、女性13人。そのうち10人は台湾南部・高雄市での感染だった。

高雄市では20日、一家3人(症例番号18155、18156、18157)の感染が確認されたばかり。子ども(症例番号18155)が体調不良で入院することになり、PCR検査を受けたところ陽性反応が出たことが発見の発端となった。その後、両親の感染も相次いで確認されたが、感染源については不明とされていた。

21日に高雄で確認された感染は、いずれもこの父親(症例番号18156)と関連するもの。男性は今月15日に頭痛や咳などの症例があり、19日に耳鼻科を受診していた。このときに接触した3人が、このほど新型コロナウイルスに感染していることが明らかになった。また、男性が働く高雄港関連の接触者7人の感染も明らかになった。男性は最近外国の船舶に乗り込んでメンテナンス作業を行っており、発症時期から考えると、今月13日から14日に接触した船舶のリスクが高いことが判明。この船舶はすでに台湾を離れ、韓国に向かっている。台湾はすでに、韓国当局への連絡を済ませており、今後韓国側と情報交換し、感染源を明らかにしたい考え。

なお、高雄市が21日に明らかにしたところによると、この船舶はシエラレオネ船籍で、今月10日から19日まで高雄港に停泊していた。高雄港に寄港する前はフィリピンのマニラに寄港し、次は韓国の済州島へ向かっている。高雄で確認された感染者10人はすべてオミクロン株で、高雄市はこの船舶が感染源である可能性が高いとの見方を強めている。

桃園国際空港でのクラスターからさらに感染者
21日はまた、桃園国際空港の清掃員1人が、14日間の隔離期間を終える前に受けたPCR検査で陽性反応が出た。レストラン「西堤」関連でも、1月9日に食事をした顧客3人の感染が確認された。そのうち1人は、すでに感染が確認されている症例番号18083の弟で、残り2人は外国人労働者だった。この外国人労働者が働く工業団地で1,000人余りを対象にPCR検査を実施したところ、さらに外国人労働者4人の感染が確認された。

レストラン「西堤」関連では、すでに感染が確認されている症例番号17774の高校から同級生3人の感染が確認されていたが、21日は新たに教員1人(症例番号18184)の感染も明らかになった。

21日の新規感染者のうち、感染経路が不明なものは1人(症例番号18183)だけだった。入院患者の付き添い・見舞いに必要なためPCR検査を受けたところ陽性反応が出た。感染経路は不明だが、Ct値が37.1と非常に高いことから、過去に感染したもので、すでに感染力は弱いと推測される。

桃園の工業団地でさらに60人感染
中央感染症指揮センターは21日夜、桃園市の工業団地でさらに60人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。桃園市によると、クラスターが発生したのは桃園市大園区の工業団地「遠雄自由貿易港区」に入居する亜旭電脳公司。中央感染症指揮センターは21日、レストラン「西堤」で食事をしていた外国人労働者2人(症例番号18219と18220)が新型コロナウイルスに感染し、さらに同じ宿舎の外国人労働者4人に感染を広げていたことを確認。同日夜、さらに60人の感染が確認されたことから、亜旭電脳公司の感染者は計66人となった。

桃園市によると、最初に感染した外国人労働者2人は、1月9日にレストラン「西堤」で食事をしていたが、事前の予約をしておらず、「実聯制」と呼ばれる本人確認の登録も行っていなかったため、衛生当局が把握していなかった。また、本人たちも台湾のニュースを見ていなかったという。

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