中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)は23日、台湾で新たに52人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。海外からの帰国者による感染は37人。新型コロナウイルスの感染による死者はゼロだった。
23日の国内新規感染者の内訳は、5歳未満から70代の男性32人、女性20人。そのうち台湾南部・高雄市の高雄港関連では、船舶メンテナンス作業員(症例番号18156)との接触が疑われる15人の感染が確認された。高雄港関連の感染者はこれで累計43人となった。台湾北部・桃園市大園区の工業団地「遠雄自由貿易港区」に入居する亜旭電脳公司の感染者は新たに30人増え、累計100人に達した。
桃園市中壢区のレストラン「西堤(Tasty)」関連では、新たに2人の感染が確認された。1人は1月9日に同店で食事をした顧客で、もう1人は同店のアルバイト(症例番号17774)が通う学校の教員。いずれも在宅隔離期間に発症したもので、市中への影響は小さい。
このほか、宜蘭県の某ホテルで働くスタッフ1人の感染が確認された。現在、衛生当局が感染経路の特定に当たっている。また、台湾北部の台北市と新北市でも新たな感染が確認された。最初に確認されたのは不動産会社で働く男性(症例番号18375)。18日から自覚症状があり、PCR検査を受けたところ陽性反応が出た。そこで直ちに、台北市の圓山大飯店(ザ・グランドホテル)の厨房で働く妹(症例番号18396)、母親(症例番号18441)、新北市に住む友人(症例番号18397)についてもPCR検査を行ったところ、3人とも感染が確認された。なお、症例番号18397については17日から喉のかゆみ、せき、鼻水、筋肉痛などの症状が出ていたという。現在、台北市と新北市の衛生当局が感染経路の特定を急いでいる。