2024/09/20

Taiwan Today

政治

外交部が100トン近い支援物資を台風被害の比国に提供、旧正月直前に温もり届ける

2022/01/27
フィリピンで昨年12月、台風22号の上陸により甚大な被害が発生。中華民国政府は同国の復興加速と被災者救済に協力するため、旧正月直前ながら100トン近い支援物資を提供した。写真は田中光政務次長(右)とマニラ経済文化弁事処のFernandez主席兼駐台代表(左)。(外交部)
フィリピンでは昨年12月、台風22号の上陸により甚大な被害が発生。中華民国政府は同国の復興加速と被災者救済に協力するため100トン近い支援物資を調達。26日午後には外交部でこれら支援物資寄付の式典が行われた。式典は外交部の田中光政務次長(副大臣)が執り行い、フィリピンの大使館に相当するマニラ経済文化弁事処(Manila Economic and Cultural Office, MECO)のWilfredo B. Fernandez主席兼駐台代表がフィリピン政府に代わって受け取った。
 
田政務次長はフィリピンの被災者に対する心からのお見舞いの意を表すると共に、台湾とフィリピンとの友情を「まさかの時の友は真の友」と形容。台湾はフィリピン被災の知らせを受けるとただちに義援金50万米ドルを提供、また1週間のうちにC-130輸送機で民生物資10トンを緊急輸送したと指摘した。今回はフィリピン政府の要請に再び応じ、100トン近くの建材、コメなどの食糧を緊急で海上輸送する。田政務次長は、これらの援助によりフィリピンの被災者が台湾の思いやりを肌で感じてくれるよう希望した。
 
マニラ経済文化弁事処のFernandez主席は中華民国政府と国民の善意ある行いに感謝、とりわけ外交部が旧正月を間近に控えたこの時期に短期間で大量の物資を準備してくれたことにフィリピン政府と国民は心から感謝していると述べた。そしてフィリピン政府はこれら物資を適切に分配し、緊急支援の必要な被災者の手元に台湾の善意を届けると強調した。
 
外交部は、自然災害の前で人類の力はほんのわずかなものだが、無私の互助精神は往々にして人々が無情な災禍を乗り越える原動力になると指摘。今回のフィリピン支援を通して台湾は再び「新南向政策」における「以人為本」(人を以て本と為す)の核心的価値を実践、同時に台湾が国際社会における「善の力」であることを示したと説明した。外交部は、台湾とフィリピンがこれからも防災、減災、救災(災害救助)の面での連携と交流を推進し、両国の極端気象に対するレジリエンス(強靭性)を強化していけるよう希望した。
 
 

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