2024/09/20

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政治

EIUの2021年版民主主義指数、台湾は再びアジアトップに

2022/02/14
英エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は10日、2021年版の民主主義指数(Democracy Index)を発表した。台湾は評定対象となった167の国と地域のうち8位で、昨年の11位より3ランクアップとなった。アジアでは昨年に続きトップで、昨年と同じく「完全な民主主義(Full democracies)」入りを果たした。(蔡英文総統フェイスブックより)

イギリスのエコノミスト誌傘下の研究所、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は10日、2021年版の民主主義指数(Democracy Index)を発表した。台湾は評定対象となった167の国と地域のうち8位で、昨年の11位より3ランクアップとなった。アジアでは昨年に続きトップで、昨年と同じく「完全な民主主義(Full democracies)」入りを果たした。
 
2021年度版民主主義指数の上位10か国は、ノルウェー、ニュージーランド、フィンランド、スウェーデン、アイスランド、デンマーク、アイルランド、それに豪州とスイスが9位だった。
 
民主主義指数は民主の度合いを、「完全な民主主義(Full democracies)」(8~10ポイント)、「欠陥のある民主主義(Flawed democracies)」(6~7.9ポイント)、「混合政治体制(Hybrid regimes)」(4~5.9ポイント)、「独裁政治体制(Authoritarian regimes)」(0~3.9ポイント)の4レベルに分類している。
 
ドイツ、英国、フランス、スペイン、イタリア、米国、カナダといった欧米の民主諸国の民主主義指数は、いずれも台湾を下回った。とりわけフランス(22位)、スペイン(24位)、米国(26位)、イタリア(31位)はいずれも「欠陥のある民主主義(Flawed democracies)」となった。
 
台湾はアジアで唯一、「完全な民主主義(Full democracies)」の上位10か国入りを果たした。カナダ、ドイツ、英国なども台湾と同じく「完全な民主主義」とされたが、上位10か国には入っておらず、カナダは12位、ドイツは15位、英国は18位だった。なお、アジアではほかに、韓国が16位、日本が17位で「完全な民主主義」にランクインした。
 
一方、中国は「独裁政治体制」に分類され、民主主義指数の順位は世界148位だった。フランス通信社(AFP)は、世界の総人口の3分の1が「独裁政治体制」の国々で暮らしており、その大部分が中国だと指摘している。
 
エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)も「中国では、裕福になるにつれてより民主的になるということが生じていない。むしろより不自由になっている」と指摘している。
 
エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)によると、2021年版は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)と権威主義の台頭により、世界の民主主義指数が再び低下。「民主主義体制」と言える国・地域に住む人が総人口の45%余りに減るなど、世界の民主主義に懸念をもたらす現象もいくつか指摘されている。

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