2024/05/03

Taiwan Today

文化・社会

国家人権博物館『私たちのくらしと人権』特別展が好評、東京に続いて札幌でも開催

2022/02/17
台湾文化センターと国家人権博物館が昨年日本で開いた『私たちのくらしと人権』特別展が注目を集め、2月12日から17日まで札幌市内でも開催、大勢の人を引き付けた。写真は16日、解説トークを行う赤松美和子准教授。(北海道大学 藤野陽平准教授提供)
台北駐日経済文化代表処台湾文化センター(文化部の日本出先機関)と国家人権博物館(台湾北部・新北市)が昨年9月から11月にかけて日本の東京都内で開催した『私たちのくらしと人権』特別展が日本の各界の注目を集めている。東京では開催期間が2週間延長されたほか、このほど北海道大学からの要請に応じて2月12日から17日まで札幌市内の紀伊国屋書店でも開催し、大勢の人を引き付けた。また、日本の人たちに台湾における人権の発展過程を深く理解してもらおうと、16日には大妻女子大学の赤松美和子准教授が展示内容を説明する解説トークも行った。
 
台湾文化センターによれば、同特別展は台湾における人権と民主化、及び「台湾の政治犯を救う会」が台湾における人権の獲得に協力して来た歴史を紹介するもの。台湾と日本の歴史的な絆をつなげることに成功し、昨年東京都内で開催した際には台湾と日本の主なメディアによって大きく報道されることとなった。多くの日本人は、台湾で民主や人権が獲得されてきたその裏側に、実は多くの日本人による支援があったことに大変驚いたという。
 
昨年はこの展示を見るため、北海道、埼玉県、山形県などからわざわざ東京の会場(台湾文化センター)までやって来る人もいた。ある人は40年前に台湾を訪れ、「政治犯」に協力してその持ち物を日本に持ち帰ったことがあると明かし、日本人が台湾での人権獲得を助けて来たことを紹介する展示内容を目にして大変懐かしいと話したという。
 
また、「台湾の政治犯を救う会」に協力して台湾における人権のため声を上げてきたという人は展示を見終えると、「台湾の政治犯を救う会」の活動に参加した人たちは今では高齢となり、これらの歴史は忘れられつつあるとして、台日が助け合った歴史をこの特別展が日本の若者世代に伝えたことに感謝した。
 
今回の北海道巡回展示は、日本の人たちの要望に応じて、台湾文化センター、国家人権博物館、日本台湾教育支援研究者ネットワーク(SNET台湾)、北海道大学が協力して実現した。
 
 

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