2024/09/20

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基隆MRT計画の最終決定発表、2032年開通へ

2022/02/23
蘇貞昌行政院長は22日、基隆メトロ敷設計画の最終決定を発表した。コストは大幅に増大したが、輸送力も3倍に増え、産業開発、観光にも影響を与えると説明した。(行政院ニュースサイトより)

蘇貞昌行政院長(首相)は22日、台湾北部の台北市南港から基隆市を結ぶ新交通システム、基隆メトロ(MRT)敷設計画の最終決定を発表、2032年4月開通を予定とすることが明らかとなった。

蘇貞昌行政院長は同日午前、基隆メトロプロジェクトを視察した。蘇貞昌行政院長はあいさつで、「今日発表した基隆MRTの最終決定は、基隆市、新北市、台北市の北部三大都市における生活圏の交通輸送、アクセス、産業開発、観光に関連するものだ。国民は30年以上も基隆MRT開通を心待ちにしていたが、最終的なルート計画をなかなか確定することができなかった」と述べた。

蘇貞昌行政院長によると、最終決定では、当初の予定だったライトレール(LRT)から中量軌道輸送システムに変更された。ルート案のコンセンサスは得られ、コストが大幅に増加した。蔡英文総統は、基隆メトロ敷設計画を「前瞻基礎建設(将来を見据えたインフラ建設)に含めるとしている。なお、総工費は80億台湾元(約330億日本円)から425億台湾元(約1,750億日本円)になり、そのうちの77%にあたる327億台湾元(約1,350億日本円)を中央政府が、残りを基隆市、新北市、台北市がそれぞれ負担する。

全長16.05キロメートルのルートには、台北市南港駅から基隆市八堵駅まで13駅が設置される。標準的な中量軌道輸送システムとなる。南港駅では台湾鉄道や台湾新幹線こと台湾高速鉄道へ、南港展覧館駅では台北メトロ板南線、同文湖線への乗り換えが可能だ。

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