2024/09/20

Taiwan Today

政治

蔡総統が米大統領派遣の代表団に対し、「民主主義国団結の時であり台湾も加わる」

2022/03/03
バイデン米大統領の指示を受け、米国のマイケル・マレン元統合参謀本部議長率いる代表団が台湾を訪問。蔡英文総統は2日午前、同代表団の表敬訪問を受けた。写真は蔡総統(左から7人目)を囲む代表団のメンバーら。(総統府)
バイデン米大統領の指示を受け、米国のマイケル・マレン元統合参謀本部議長率いる代表団が台湾を訪問。蔡英文総統は2日午前、同代表団の表敬訪問を受けた。代表団はマレン氏のほか、ミシェル・フロノイ元国防次官、メーガン・オサリバン元大統領副補佐官(国家安全保障担当)、国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長を務めたマイケル・グリーン氏とエバン・メデイロス氏で、米国の超党派で実績のある人物で組織されている。
 
蔡総統はあいさつの中で、全世界がウクライナ情勢を注視する今、バイデン大統領が代表団を台湾に派遣したことは台米のパートナーシップに対する重視のみならず、双方の関係が「岩のように」固いことを示していると歓迎、地域の安全保障における台湾の役割は際立っており、世界の民主コミュニティはより緊密に団結しなければならないと語った。
 
蔡総統は、先週ロシアがウクライナに侵攻したことで罪なき大勢の市民が死傷し、家を失っているほか、世界平和の秩序も著しく損なわれたと指摘。その上で、台湾は国際社会の一員としてロシアの侵攻を厳しく非難するほか、世界のロシアに対する経済制裁にも加わり、またウクライナへの人道支援についても一昨日正式に取り掛かったと説明した。
 
蔡総統は、台湾が行うことの全てはただ台湾がウクライナと共にあること、台湾は自由民主と共にあることをしっかりと示すためであり、世界の平和と安全、ならびに地域の安定と繁栄に資することならば台湾は常に国際的な責任を果たし、全ての国と共に努力する用意があると強調した。
 
蔡総統は、「歴史と経験は我々に告げている。侵略行為に対して冷ややかな態度で、それを甘やかしていたならば、自分へのより大きな脅威を生み出すことになると」とし、世界の民主主義国が団結する時であり、台湾も加わらないわけにはいかないと語った。
 
米国のマレン元統合参謀本部議長は、蔡総統の力強いリーダーシップに感謝、台湾のみならず、日々重要さをを増す地域の平和と安定にとっての重要性はかつてないほど高まっていると評価した。
 
マレン氏は、今回の訪台は米国と台湾との重要なパートナーシップに対する支持を示すものであり、米国による支持の力は絶えず強まっていると説明。今回の訪問はまさにバイデン大統領が「民主は今まさに、長期的かつ人々を不安にする挑戦に直面している」と話すとおり、世界の歴史上、困難かつカギとなる時期と重なっており、ウクライナ情勢はその一例で、今はこれまでで最も民主を守ることが必要とされている時期だと訴えた。
 
マレン氏は、代表団が今回世界で最も活力に満ちた民主的な政体の一つである台湾を訪問出来たことを大変誇らしく思うと述べ、台湾は新型コロナウイルスのパンデミックやフェイクニュースなど、この時代の重要な挑戦に積極的に対処していると評価した。
 
 

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