内政部(日本の省レベル)が2日、在台外国人用生活相談ホットライン(中国語では「外来人士在台生活諮詢服務熱線」)の番号変更に関する記者会見を開催した。2日から6月30日までは従来の「0800-024-111」のほか、新たに設置する「1990」を加えた二本立てで運営し、7月1日からは「1990」に統一する。内政部では、台湾の人と結婚するなどして海外から台湾に移住した「新住民」や外国人の利用を歓迎している。
内政部の徐国勇部長(大臣)によると、同部は長年外国人にフレンドリーな環境の整備に力を入れており、2005年に「新住民」や外国人のため在台外国人用生活相談ホットライン「0800-024-111」を設置した。対応言語は中国語、英語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、カンボジア語の7種類で、相談の項目は停留・居留に関する法令、出入境(出入国)、通訳サポート、社会福利、医療衛生、税務、交通など暮らしにかかわる問題のほか、新型コロナウイルスの感染が広がってからは、1992防疫ホットライン(中国語では「1992防疫専線」)の出入境問い合わせサービスも支援して来た。対応した電話はこれまでに60万件を超えるなど、優れた成果を挙げている。
徐内政部長は、覚えやすさと利用の利便性を考慮して内政部移民署(日本の出入国在留管理庁に相当)が昨年から関係する電信業者と電話番号の簡素化を検討した結果、新たに「1990」を設置することで利用者がより気軽に相談出来るようにしたと説明した。7言語のうち中国語、英語、日本語は24時間いつでも利用可能。ベトナム語、インドネシア語、タイ語、カンボジア語は月曜から金曜までの午前9時から午後5時までとする。祝祭日は休み。
内政部によると、このホットラインは三者通話サービスも行っている。過去に外国人が歯科を受診する中で医師との意思疎通が出来ないケースがあった。ホットラインのスタッフがオンラインで通訳することで医師は患者の状況を理解して治療を終えることが出来、この外国人は台湾のやさしさを大いに感じることになったのだという。