2024/09/20

Taiwan Today

政治

台湾の善意が結集、義援金第一陣として1億台湾元をウクライナ難民支援に提供

2022/03/08
外交部がウクライナ支援のため募った義援金が3億台湾元を突破。台湾は第一陣として1億台湾元を提供し、ポーランドに避難したウクライナ難民の暮らしを支えることに。写真は7日のセレモニーの様子。右から蔡其昌立法院副院長、呉釗燮外交部長、ポーランドのCyryl Kozaczewski駐台代表、在台ウクライナ人の代表、Anatolii Bakurov氏。(外交部)
外交部(日本の外務省に相当)は3月2日、「財団法人賑災基金会」を通じてウクライナ支援の義援金受付口座を開設、国民からの寄付を募っている。行政機関、立法機関、政府と民間が共に努力する中、全国各界からの反応は熱烈で、開設2日目には1億台湾元(約4億日本円)を突破、7日までのわずか5日間で寄付金は3億台湾元(約12億日本円)に達した。台湾人の限りない思いやりを再び世界に見せつけたことになる。
 
隣国への避難を余儀なくされたウクライナの人々が今最も必要とする生活支援と協力を速やかに行うため、中華民国外交部の呉釗燮部長(外務大臣)は3月7日午後、中華民国政府を代表し、最初の義援金として1億台湾元をポーランド国内のウクライナ難民に提供すると発表、在台ウクライナ人の代表、Anatolii Bakurov氏が目録を受け取った。会場には立法院(国会)の蔡其昌副院長(副議長)、ポーランドのCyryl Kozaczewski駐台代表、欧州連合(EU)のFilip Grzegorzewski駐台代表、「賑災基金会」の呉欣隆執行長、聯邦商業銀行(UNION BANK OF TAIWAN)の林鴻聯董事長(=会長)、自由時報の林鴻邦董事長、瓏山林関係企業の林鴻堯董事長、中華電信(Chunghwa Telecom)の謝継茂董事長、及び台湾で暮らすウクライナ人らが駆けつけてセレモニーに立ち会った。
 
呉外交部長は、民主主義国の陣営の一員として台湾は、ウクライナの政府と人民が戦火によるむごい仕打ちに遭っている苦痛を自らのものと感じていると説明、中華民国政府はウクライナの主権と領土を破壊するロシアの戦争行為を厳しく非難すると述べると共に、台湾は国民からの思いやりの寄付金でただちにウクライナ難民に温もりを届け、人々が難局を乗り越えられるよう協力すると宣言した。
 
ポーランド台北弁事処(ポーランドの大使館に相当)のCyryl Kozaczewski駐台代表は台湾の人々の思いやりに感謝した上で、ポーランドはウクライナと共にあるとし、ポーランド政府はポーランドに避難して来たウクライナ人すべての生活を全力で支援し、保護すると語った。
 
義援金の目録を受け取った在台ウクライナ人の代表、Anatolii Bakurov氏は、台湾の人々の思いやりに「最も深い謝意」を示し、困難な今、一つひとつの助けが大変重要だと述べると共に、ウクライナ人は最後まで戦い抜くと強調した。
 
最初の義援金は中華民国(台湾)の駐ポーランド台北代表処とポーランド台北弁事処が調整した上で、駐ポーランド台北代表処が小切手を直接ポーランド政府の指定する難民支援団体に贈ることになっている。
 
外交部は、ウクライナが困難に陥っているこの時、国民が人類愛を発揮してくれたことに感謝すると共に、募金が終了する4月1日までの活発な寄付を呼びかけた。なお、現在ではスロバキアにも大量のウクライナ難民がやって来ているとされ、外交部は適切な時期に義援金を提供する考えだという。
 
 

ランキング

新着