2024/05/09

Taiwan Today

外交

蔡英文総統、国際女性デーイベントに出席

2022/03/09
「台湾ジェンダー平等ウィーク」の幕開けとなるイベント、「ウイメンズ・パワー・ナイト」に出席してスピーチを行った蔡英文総統(前列中央)。台湾のジェンダー平等は、国際的にも認められ、アジアではトップクラスとされる。(中華民国総統府ニュースサイトより)

外交部(日本の外務省に相当)と女性を支援する台湾のNGO、「財団法人婦女権益促進発展基金会(婦権会)」は、国連によって国際女性デーに制定されている8日、台北賓館(迎賓館、台湾北部・台北市)において、「ウイメンズ・パワー・ナイト(女力之夜、Women's Power Night)」を共催した。「台湾ジェンダー平等ウィーク」の幕開けとなった同イベントに出席した蔡英文総統はスピーチを行った。各国の女性駐台使節も招かれて参加した。蔡英文総統は、「台湾のジェンダー平等に向けた取り組みは継続的に進展しており、アジアでトップクラスに名を連ねる。すべての女性の努力に感謝する」とあいさつした。

外交部と婦権会は、毎年3月の「国連女性の地位委員会(Commission on the Status of Women, CSW)」会議開催に合わせて、「台湾ジェンダー平等ウィーク」を共同で計画し、女性の外交プロジェクトを実施している。今年のテーマは、「気候変動、環境と災害リスク軽減に向けた政策とジェンダー平等および女性のエンパワーメント実現への取り組み」。

蔡英文総統はあいさつで、「台湾に駐在している数多くの女性外交官と会えて嬉しい。台湾におけるジェンダー平等と環境正義の状況は近年、進展を続けてきた。台湾のジェンダー平等に向けた取り組みは、世界でも常に最前線にあり、アジアでもトップクラス。すべての台湾の女性による努力に感謝している」と述べた。

総統の立場から、国内外の女性のエンパワーメントを推進する責任があるとする蔡英文総統は、将来「女性総統」という呼び名が使われなくなるよう望んでおり、各分野の努力がジェンダー平等をさらに推進させ、すべての女性の成果や声が、より多くの女性と少女に対して浸透が図れるようになると信じている。

同イベントに出席した外交部の呉釗燮部長(外相)は、「公的部門と民間団体の共同の努力によって、台湾はここ数年、ジェンダー平等の実現に向けて大きな進歩を遂げ、世界的にも認められるようになった。このような進展を可能にしたすべての人に感謝している。外交部を代表して、世界各国の女性に対して、心からの謝意を表し、我々の世界をより良い場所にしている女性を称える」と語った。

駐台使節団の団長を務めるセントクリストファー・ネイビスのジャスミン・エリゼ・ハギンス( Jasmine Elise Huggins)大使は、「国際女性デーは、世界の発展において、かけがえのない女性の役割を称える日。ジェンダー平等には多くの利点があるにもかかわらず、ゆっくりとしか進歩していない。気候変動と環境保護の課題に直面して、女性も重要な役割を果たしている。女性の参加とリーダーシップがなければ、環境問題を真に解決することはできない」と強調した。

そのほか同イベントに出席した女性駐台使節は、米国在台協会(AIT)台北事務所(台湾における米国大使館に相当)のサンドラ・オウドカーク(Sandra Oudkirk)所長、豪州弁事処(在台オーストラリア大使館に相当)のジェニー・ブルームフィールド(Jenny Bloomfield)代表を始め、台湾の国交樹立国、ホンジュラス、パラオ、ツバル、マーシャル諸島、セントビンセント及びグレナディーン諸島、ベリーズの大使。

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