2024/09/20

Taiwan Today

政治

呉外交部長、独「F.A.Z.」紙に対してウクライナ・ロシア戦争の啓示や台独関係を語る

2022/05/19
呉釗燮外交部長(右)が13日、ドイツの日刊紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(F.A.Z.)」の駐東アジア特派員Friederike Böge氏(左)によるインタビューに応じ、ウクライナとロシアの戦争による啓示、台湾とドイツの関係、台湾とリトアニアの関係などについて詳しい説明を行った。(外交部)
呉釗燮外交部長(外務大臣)が13日、ドイツの日刊紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(F.A.Z.)」の駐東アジア特派員Friederike Böge氏によるインタビューに応じ、ウクライナとロシアの戦争による啓示、台湾とドイツの関係、台湾とリトアニアの関係などについて詳しい説明を行った。インタビュー内容は17日に同紙の政治欄に掲載された。
 
呉外交部長は、ウクライナ人民が外侮に断固として抵抗するさまを見て、中国の軍事的脅威に向き合う台湾の人々は、国民総動員で自己防衛の責任を担っていく必要性を深く理解したと説明。同時に台湾はこれからも米国の支援を求め、必要な防御兵器の調達と情報交換を通じて非対称戦力の発展を図っていくと述べた。呉外交部長は、権威主義国家は内部的な危機のストレスを外部に向かわせるため早まった行動をとることがしばしばあるとして、台湾はこのため常に慎重に対処していると話した。
 
イギリスの外務大臣が最近北大西洋条約機構(NATO)に対し、台湾が十分な自衛力を確保できるよう協力すべきと呼びかけたことについて呉外交部長は、台湾がNATOと対話する機会はますます増えており、今後連携の可能性はあるとの認識を明らかにした。呉外交部長は、特に過去1年間、インド太平洋地域に高い関心を示す欧州国家がますます増えていることは、台湾が国際社会からの支持を獲得する上で助けになっていると指摘、台湾は今後も米国や欧州の理念の近い国々との交流と連携を強めていくと語った。
 
呉外交部長は、近年中国が各地で行ってきた強要や恫喝の動きは民主主義陣営を委縮させたり屈服させたりするどころか、かえって台湾と欧州との関係をより緊密にすることにつながったと強調。その例として、チェコ、ポーランド、スロバキアなどかつて共産主義や全体主義の脅威を受けた国々に言及、これらの国々は台湾の境遇を深く理解出来るほか、台湾を経済その他の分野で信頼出来るパートナーとして認めていると説明した。リトアニアは台湾が「台湾」名義の代表機構(代表部)を同国に開設することに同意したことで、中国からの横暴な圧力と経済制裁にさらされることになった。それに対し、台湾はリトアニア製品を強力にサポート。また、米国や欧州連合(EU)も政治面と経済面でリトアニアを支援した。呉外交部長は、これらはみな民主主義国が団結し、助け合うことの重要性を示していると評価した。
 
呉外交部長はドイツで昨年行われた国会議員の改選に触れ、新政権の「連立協定書」では台湾海峡の平和と安定に対する関心のほか、台湾の国際組織参与への支持も示されたとして、台湾とドイツの関係には今後より多くの連携の可能性があるとの見方を示した。
 
「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」は1949年創業。ドイツで最も著名な全国紙の一つ。発行部数は20万部以上、読者は80万人あまりで知識分子から強く支持されるなど大きな影響力を備えている。
 
 

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