アフガニスタン南東部を震源とする大地震が発生して１週間余りが経過した。中華民国（台湾）政府は地震発生の翌日（6月23日）、この地震の被災者支援に充てるため、100万米ドルを寄付すると発表した。その後、被災したアフガニスタンの人々を早急に支援し、「Taiwan Can Help」の人道支援精神を発揮するため、被災地の需要を踏まえて検討した結果、アフガニスタン支援で長年の経験を持ち、国際社会からの信頼も厚い非政府組織「トルコ赤新月社（Turkish Red Crescent）」と協力することを決定した。台北駐トルコ代表処（トルコにおける中華民国大使館に相当）と「トルコ赤新月社」は、わが国が100万米ドルを寄付してアフガニスタンの被災者を支援し、また被災地復興に協力することを盛り込んだ協定を結んだ。これに基づき、食品や医薬品などの民生用品の第１弾がすでに被災者へ向けて送られている。今後、「トルコ赤新月社」がわが国から寄せられた寄付を活用し、地震で損壊を受けた校舎や住宅などの修繕を行い、復興に協力することになっている。
6月22日、アフガニスタン南東部のホスト州で発生したマグニチュード6.1の強い地震により、少なくとも1,150人が死亡、3,000人が負傷した。また、2,000戸を超える家屋が倒壊した。同国ではこの20年来で最も被害の深刻な地震と言われている。
「被災者支援に国境はない」との考えから、台湾は早い段階で国際社会と足並みを揃え、直ちにアフガニスタンへの支援を発表した。これがきっかけとなり、「善良なパワー」が国際社会に前向きなエネルギーの循環を生み、アフガニスタンの復興作業が順調に進み、被災した人々が一日も早く日常を取り戻せるようよう願っている。