ドイツ議会人権委員会の代表団が23日から26日まで台湾を訪問する。代表団はペーター・ヘイト(Peter Heidt)議員が率いる。ドイツ議会からは今月初めに親台湾派グループのメンバーが台湾にやって来たばかりで、今回の訪問はそれに続く同議会の台湾訪問になる。外交部(日本の外務省に相当)は20日、プレスリリースを発表して心からの歓迎の意を表した。今回台湾を訪れる議員はキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)、社会民主党(SPD)、緑の党、自由民主党(FDP)に所属する超党派の6名。外国訪問や交流が徐々にかつての姿を取り戻しつつある中、ドイツは1カ月の間に二つの正式な代表団を台湾に送り込むという記録を作ることになり、外交部は「自由民主と人権尊重という価値を基礎とした台湾とドイツとの揺るぎのない、強靭なパートナーシップを示すものだ」と歓迎している。
一行は今回の訪問で蔡英文総統と会談するほか、行政院(=内閣)の羅秉成政務委員(=無任所大臣)、黄致達政務委員(同)ならびに関係省庁の首長を表敬訪問する。また、国家人権委員会の陳菊主任委員(=大臣)と呉釗燮外交部長(=外務大臣)による食事のもてなしを受ける。このほかペーター・ヘイト議員らは立法院(=国会)において人権問題に関わる立法委員(=国会議員)、台湾の人権NGOならびにシンクタンクなどと座談会を開いて交流、さらに国家人権博物館を参観する。外交部は、「ドイツ議会の代表団のメンバーたちは実地での視察を通じて台湾における人権の発展ぶりと今後の展望を理解する。そして人権に関する様々な問題について双方の交流と連携を強化し、価値で結ばれた台湾とドイツのパートナーシップをさらなる高みに引き上げる」としている。