今年は中華民国(台湾)とベトナムが、相互に代表機関を設置して30周年を迎える。これを記念するため、ベトナムにおける中華民国大使館に相当する台北駐ベトナム経済文化弁事処(ハノイ市)は19日と20日、ハノイ市のホアンキエム湖畔にあるドンキンギアトゥック広場(東京義塾広場)で、「2022年台湾文化及び観光推進イベント」と太鼓パフォーマンスグループ「十鼓撃楽団(Ten Drum Art Percussion)」による屋外公演を開催した。台北駐ベトナム経済文化弁事処が休日の歩行者天国エリアでこうした大型の屋外イベントを開催するのは初めてのこと。このイベントでは、台湾文化、観光、特色あるグルメなどをベトナムの人々に紹介。2日間で市民やベトナム在住の台湾人など1万人近くが足を運んだ。
「2022年台湾文化及び観光推進イベント」では、台北駐ベトナム経済文化弁事処と観光局、それに現地に拠点を置く台湾企業20社近くが屋台を並べ、タピオカミルクティー、「紅豆餅(日本の大判焼、今川焼のようなもの)」、「塩酥鶏(台湾のから揚げ)」、「刈包(台湾の角煮バーガーのようなもの)」、それにクッキーやケーキ、紅茶などを販売した。また、漢字を使ったゲームや輪投げ、スマートボールなどが体験できる屋台も訪れた人々に好評だった。
「十鼓撃楽団」のベトナム公演はハノイで2回、ホーチミンで1回行われた。コロナ禍のため、3年ぶりの海外公演となった。演目は「台湾印記」。台湾の歴史、自然・風景、先住民族の伝統、民間信仰の文化などを題材に、太鼓のパフォーマンスを通して台湾の多様性を伝えた。