2024/09/17

Taiwan Today

政治

世界医師会(WMA)のオサホン・エナブレレ会長が台湾を訪問

2022/12/05
世界115カ国の医師会が加盟する非政府組織「世界医師会(World Medical Association:WMA)」のオサホン・エナブレレ(Osahon Enabulele)会長、フランク・ウルリッヒ・モントゴメリー(Frank Ulrich Montgomery)理事会議長夫妻、オトマー・クロイバー(Otmar Kloiber)事務総長などの一行が台湾を訪問している。一行は2日、蔡英文総統を表敬訪問した。(総統府)
世界115カ国の医師会が加盟する非政府組織「世界医師会(World Medical Association:WMA)」のオサホン・エナブレレ(Osahon Enabulele)会長が、台湾医師会の招きを受けて台湾を訪問している。メンバーはほかに、フランク・ウルリッヒ・モントゴメリー(Frank Ulrich Montgomery)理事会議長夫妻、オトマー・クロイバー(Otmar Kloiber)事務総長など。台湾医師会が主催する新型コロナウイルス関連のシンポジウムの招きを受けたもので、そのうちオトマー・クロイバー(Otmar Kloiber)事務総長はきょう(12/5)、外交部が主催する「NGOリーダーズフォーラム」のイベントでも基調講演を行うことになっている。
 
世界医師会の訪問団一行は今月2日午前、まず外交部の呉釗燮部長(外相)と会見した。世界医師会は、台湾が世界保健機関(WHO)及び関連のメカニズムに参加できるよう、長年にわたってゆるぎない支持を示すとともに、台湾が諸外国と連携して医療や衛生分野、人道支援で世界に貢献し、善良なパワーを発揮していると強調し続けている。呉釗燮部長は一行の訪問を歓迎するとともに、世界医師会のこうした取り組みに感謝した。
 
呉部長は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生する中、台湾は世界各国に医療用マスクや防護物資を供与し、自身の新型コロナウイルス対策の経験を積極的に共有してきたと指摘。また、台湾で新型コロナウイルスワクチンの供給不足が生じると、今度は各国が新型コロナウイルスワクチンを台湾に供与するなど、世界に「善の循環」が生まれたとし、こうした精神をWHOは重視すべきだと訴えた。呉部長はその上で、「台湾に住む2,300万人の人々がWHOから除外されることは極めて不合理なこと。台湾はWHOに参加する必要があり、参加すべきなのだ」と強調した。
 
呉部長はまた、ロシアのウクライナ侵攻にあたり、世界医師会がウクライナに対してさまざまな医療支援や人道支援を行っていることに言及し、台湾の政府や国民もまた、ウクライナの学校、医療機関、教会などでウクライナの人々が必要とする物資を提供していると伝えた。
 
一行は同日午後、今度は蔡英文総統を表敬訪問した。蔡総統は、創立70年以上の歴史を持つ世界医師会が、長年にわたり国際社会で台湾のために声を上げ、台湾のWHO参加を強く支持してくれていることに感謝した。
 
世界医師会は昨年10月に開かれた総会で、台湾医師会が提出した「台湾がオブザーバーの身分でWHO(世界保健機関)及び関連のメカニズムに参加することを支持する」決議文修正案を可決した。蔡総統は、「この決議文が可決されたことは、台湾の公衆衛生や医療への国際社会の評価を意味するだけでなく、台湾の人々を感動させ、奮い立たせるものだった」と述べて感謝した。
 
蔡総統はまた、「台湾は世界の公衆衛生や医療体系のために、さらに貢献する能力も、意欲も持ち合わせている」とし、今後、世界医師会や近い理念を持つ非政府組織との連携を通して、世界の医療人権の発展のために取り組みたいとの意欲を示した。
 

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