2024/11/24

Taiwan Today

政治

蔡英文総統、戦略国際問題研究所(CSIS)の訪問団と会見

2022/12/15
蔡英文総統は14日、戦略国際問題研究所(CSIS)の一行による表敬訪問を受けた。CSISは米ワシントンD.C.に本部を置く重要なシンクタンクの一つ。蔡総統は「台米関係を深化させるだけでなく、台湾と米国の盤石な友好関係を改めて示すもの」として一行を歓迎した。(総統府)
蔡英文総統は14日、戦略国際問題研究所(CSIS)の一行による表敬訪問を受けた。CSISは米ワシントンD.C.に本部を置く重要なシンクタンクの一つ。長年国際及び地域情勢に関心を寄せ、台湾とも緊密な交流を図っている。新型コロナウイルスのパンデミック発生後、CSISが訪問団を率いて台湾を訪れるのは初めて。蔡総統は「台米関係を深化させるだけでなく、台湾と米国の盤石な友好関係を改めて示すもの」として一行を歓迎した。
 
訪問団のメンバーのうち、ジェームス・スタインバーグ院長は昨年4月に、エバン・メディロス博士は今年3月に、それぞれバイデン大統領の委託を受け、超党派訪問団に参加して台湾を訪問している。また、訪問団のメンバーには台米中関係の専門家や、日本、韓国、オーストラリアなどインド太平洋地域情勢に造詣の深い専門家も含まれている。このため蔡総統は、「今回の訪問によってCSISが、今後の台米関係の発展のためにより多くの提言をしてくれることと信じている」と述べた。
 
蔡総統は、「インド太平洋地域の平和と安定は国際秩序を維持するための重要な鍵を握るものだ」とした上で、民主主義防衛ラインの最前線にある台湾は長年台湾海峡の平和と安定を維持するために取り組み、民主主義の盟友と連携し、経験を共有しながら、自分たちの生活スタイルと、共有する価値をともに守ってきたと述べた。
 
蔡総統はその上で、バイデン政権がこのほど7回目となる台湾への武器供与を承認するなど、実際の行動をもって台湾の自衛能力強化を支持し、台湾の安全保障にコミットメントしていることに感謝した。
 
蔡総統は最後に、国際交流だけでなく、「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブ」などの対話の枠組みを通して、台湾と米国が各領域で協力を深め、双方の貿易のためにより多くのニッチな市場を生み出し、安全かつ強靭なサプライチェーンを構築していければと期待を寄せた。
 
これに対してCSISのスタインバーグ院長は、「長年厳しい環境に身を置きながらも勇気と強靭性を見せる台湾の人々に対して、訪問団を代表してまずは敬意を表したい」と述べた。スタインバーグ院長はまた、今回の訪問団のメンバーの多くは過去に米国政府で働いた経験を持つこと、さらに重要なのは米国と台湾の人々の間の友情が、台米双方が共有する価値と、民主主義や開かれた社会に対する共通の約束の上に成り立っていることだと述べた。
 
スタインバーグ院長は、「こうした問題に直面する中で、我々は団結することの重要性を理解している」として、今後も双方の関係、人と人との関係を引き続き強化していきたいと強調した。
 
スタインバーグ院長は最後に、「今回の訪問では蔡総統及び多くの関係者と意見を交わす機会を得て、台湾が直面する問題への理解をより深めることができたし、今後どのようにして台湾と協力し、一致して対応していけばよいか考えることができた」として、改めて蔡総統に感謝した。
 

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