2024/11/24

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デジタル発展省がW3Cの正式会員に、台湾を代表してウェブ技術の標準化に参与

2023/01/06
数位発展部(=デジタル発展省)が、世界のウェブ技術の標準化を推進する国際組織「W3C」の正式会員に。今後は台湾を代表して同標準化に積極的に参与していくことになる。同部は「Ministry of Digital Affairs, Taiwan」名義で、W3Cの会員としてウェブサイトに明記された(写真)。(数位発展部サイトより)
数位発展部(=デジタル発展省)が今月、政府機関の名義「Ministry of Digital Affairs, Taiwan」で、ワールドワイドウェブの技術の標準化を推進する国際組織「World Wide Web Consortium(W3C)」の正式会員となった。数位発展部は今後台湾を代表してウェブ技術の標準化に積極的に参与していくことになる。
 
1994年に設立されたW3Cは、世界のウェブ技術に関する主な国際標準化団体。その目的は互換性のある技術開発の促進を通じてウェブに共通の基準を制定し、全世界のウェブ技術を標準化すること。
 
W3Cは2022年7月に初の「Decentralized Identifiers, DIDs」(分散型識別子)の仕様を発表、現在世界で議論される「Web3」(次世代のワールドワイドウェブ)やマルチバースなどの技術が発展していく中で「番号ポータビリティ」を徐々に実現し、ユーザーが現在の大型プラットフォーム間に存在する境界を越えられるようにするとしている。個人のニーズを出発点とした検証標準を通して、誰もが自らに最も適した創作環境を自由に選び、データの権利を十分に行使できるようにする。
 
数位発展部は台湾におけるデジタル情報政策を取りまとめる政府機関であり、重要な仕事の一つは国際組織への参与と連携を通じて各種ネットワーク政策と基準の制定に参与していくこと。そこには次世代のウェブサービスにおける情報の流通とデジタル認証などのメカニズムを確立し、デジタルネットワーク分野での台湾の利益を守っていくことも含まれる。
 
度重なる交渉の末、正式にW3C会員となったことで、数位発展部は各種標準の草案に関する最新の情報を入手できるようになる。数位発展部では、今後は国内各界のニーズを吸い上げた上で、DIDsの新たなバージョンに向けた修正についてW3C及び各国と議論し、台湾でウェブ技術の発展に関心を寄せる各界の人々が技術進化の機先を制することが出来るようバックアップするとしている。
 
 

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