2024/05/20

Taiwan Today

外交

CSW67に合わせ、台湾が科学技術面での女性パワーをNYでアピール

2023/03/03
「国連女性の地位委員会」年次会合(CSW67)が米ニューヨークで開かれるのに合わせ、外交部と「婦権会」が共同で、「台湾ジェンダー平等ウィーク」のイベントを現地で開催する。(婦権会サイトより)
「国連女性の地位委員会(The Commission on the Status of Women, CSW)」の第67回年次会合(CSW67)が3月6日から17日まで米ニューヨークで開かれる。コロナ禍で規模縮小やオンライン開催が余儀なくされていた同会合が従来の規模、かつ対面型式で開かれるのは3年ぶり。外交部(日本の外務省に相当)が「台湾ジェンダー平等ウィーク(Taiwan Gender Equality Week, TGEW)」として行っている一連のイベントもニューヨークに場所を移し、CSW年次会合と同時に拡大開催される。外交部によると、イベントでは今年のCSW年次会合のテーマである「ジェンダー平等とすべての女性・少女のエンパワーメント達成のためのデジタル時代における革新、技術変革及び教育(Innovation and technological change, and education in the digital age for achieving gender equality and the empowerment of all women and girls)」に合わせ、台湾が他国に勝る科学技術とジェンダー平等の面での努力及び成果に焦点を当てるという。
 
最初のイベント「TAIWAN NIGHT」(台湾の夕べ)は国際女性デー(3月8日)の前夜、米東部時間の3月7日午後7時(台湾時間3月8日午前8時)に駐ニューヨーク台北経済文化弁事処で開催される。英ロンドン・ファッションウィークで頭角を現した台湾の新鋭デザイナー、王子欣さんがテクノロジーとコスチュームデザインを融合させた作品が発表される。科学技術とアート、環境保護と持続可能性を結び付け、デジタルエコノミーの未来を示すファッションショーが開かれる。
 
続いて同3月9日午後6時半(台湾時間3月10日午前7時半)にはフォーラム「TAIWAN MAIN STAGE」が開かれる。テーマは「デジタル時代におけるジェンダー平等の推進(Promoting Gender Equality in the Digital Age)」。国家科学及び技術委員会(日本の省レベル)初の女性副主任委員(=副大臣)、陳儀荘氏が各国のパートナーたちと、中華民国政府が長年推進して来たジェンダード・イノベーション(GI、性差研究に基づく技術革新)の取り組みを共有する。
 
この二つのイベントは外交部のYouTubeチャンネルとフェイスブックでライブ配信される。このほか、外交部の制作したイメージ映像「台湾の女性パワー(Power of Women)」には科学技術分野における台湾の傑出した女性が多数登場。すでに外交部のYouTubeチャンネルに投稿されており、外交部では視聴者が「いいね」やシェアをすることで台湾における科学技術面での女性パワーを広めてくれるよう呼びかけている。
 
また、「NGO CSW67 FORUM」には31の民間団体が参加する。台湾が医療衛生や暴力対策などの分野で、テクノロジーを用いて女性の福祉を向上させていることを議論し、ジェンダー平等と女性のエンパワーメント推進に関する台湾の経験と成果を国際社会と共有する。
 
外交部は2020年より、NGO「財団法人婦女権益促進発展基金会」(以下、「婦権会」)と共同で「台湾ジェンダー平等ウィーク」を実施、「すでに国際社会に対する一定の影響力を蓄積した」としている。今年のCSW年次会合のテーマは「ジェンダー平等とすべての女性・少女のエンパワーメント達成のためのデジタル時代における革新、技術変革及び教育」。中華民国政府は今年、再び民間と手を携え、コロナ後の国際的な交流再開を機に、台湾の女性パワーを引き続き世界にアピールしていくという。
 
外交部は、イベント開催期間中、「婦権会」がツイッター(@WomensRightsTW)で行うジェンダー平等の提唱活動を一人でも多くの人がSNSで広め、ジェンダー平等に関する台湾の成果を共同で宣伝すると共に、持続可能な開発目標であるジェンダー平等の実現を全世界に呼びかけることに期待している。
 
 

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