2024/12/19

Taiwan Today

経済

台湾名義で世界口蹄疫研究同盟(GFRA)とアフリカ豚熱研究同盟(GARA)の正式会員に

2023/03/08
行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)は6日、2023年「台米農業科学合作会議」を開催した。米農務省農業研究局(USDA-ARS)のSimon Liu局長や副局長、それに関連の研究員など過去最多の計8人が台湾を訪れた。また、行政院農業委員会家畜衛生試験所が「台湾」の名義でMOUを結び、世界口蹄疫研究同盟(GFRA)とアフリカ豚熱研究同盟(GARA)の正式な会員となった。(行政院農業委員会)
行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)は6日、2023年「台米農業科学合作会議」を開催した。アメリカからは農務省農業研究局(USDA-ARS)のSimon Liu局長や副局長、それに関連の研究員など過去最多の計8人が台湾を訪れ、この会議に参加した。この会議では、行政院農業委員会家畜衛生試験所が「台湾」の名義でMOUを結び、世界口蹄疫研究同盟(GFRA)とアフリカ豚熱研究同盟(GARA)という2つの国際組織の正式な会員となった。また、台米双方は今後、「農業のネット・ゼロ」、「サステナブルな農漁業」、「強靭な林業」、「人材育成と交流」の4つのテーマについて連携を強化することで一致した。
 
農業委員会の陳吉仲主任委員(=大臣に相当)によると、GFRAとGARAは口蹄疫とアフリカ豚熱に関する世界トップクラスの学術研究機関が参加する国際組織で、口蹄疫やアフリカ豚熱の撲滅に一致して取り組むことを目的に設立された。台湾は2019年と2020年、それぞれこの2つの組織の「協力パートナー(collaborators)」となっていたが、今回のMOUで、そろって「正式会員(partners)」への昇格が実現した。
 
陳吉仲主任委員によると、これら2つの国際組織の会員となることは、口蹄疫あるいはアフリカ豚熱の分野で、最新の技術、研究能力、専門知識を有すると広く認められることを意味する。陳吉仲主任委員は自身のフェイスブックで「台湾がその一員になれたことは極めて光栄なこと」とコメント。また、口蹄疫を含む動物にとっての重大な感染症について、台湾の診断能力や感染予防の成果が世界レベルであると認められたことを意味するとした上で、行政院農業委員会家畜衛生試験所を通してこれからも口蹄疫やアフリカ豚熱の予防や制御に関する技術を世界各国と共有し、台湾の存在感を示していきたいと意気込みを見せた。
 

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