3月8日の「国際女性デー」を祝うため、衛生福利部（日本の厚生労働省に類似）は8日、台北市内で「2023 NEXT ROUND（中国語表記は我們的下一回合）」と名付けた一連のイベントの記者会見を開催した。蔡英文総統もビデオメッセージを寄せ、女性の権益保護やジェンダー平等を実現するために社会の各界が努力していることに感謝し、各分野で努力し、貢献する女性たちを称えた。記者会見には行政院の陳建仁院長（=首相）と衛生福利部の周志浩常務次長（事務次官）が足を運んだ。
蔡総統はビデオメッセージの中で、「近年政府はフレンドリーな環境づくりに取り組み、女性たちが自分の理想を追い求められるようにしている。台湾の、それぞれのステージにいる女性たちが就職であれ、起業であれ、婚姻や育児であっても、自分たちがしたい生活を追い求め、自分の選択を誇りに思えるようにしたい。私は、私たちがそんな台湾を次世代に残せると信じている」と力強く述べた。
行政院の陳建仁院長は、蔡英文総統の指導の下、台湾は自由と民主主義、多様かつ開かれ、人権が保障された基本的価値に基づき、男女の権利平等について「3つのアジアのトップ」を実現したと指摘。その3つとは（１）アジアで最初に同性婚を合法化したこと、（2）国会における女性議員の比率がアジアでトップであること、（3）台湾のジェンダー平等指数がアジアでトップである―ことを挙げた。陳建仁院長はこれらを踏まえた上で、「これは皆が一歩ずつ進み、努力して奮闘してきた結果だ。しかし、改善の余地も依然として多く残されている」として、「次のラウンド」である実質的平等の実現を目指すにはまだ努力が必要であると述べた。
「2023 NEXT ROUND」のシリーズイベントとして、8日より台湾国家婦女館（台北市中正区）で女性の権益の発展を振り返る「LONG AFTER婦女権益発展」がスタートした。また、3月から5月にかけて台湾全土の県・市と協力して、「女路啓航」と名付けた計7回の街歩きイベントを開催する。
詳しくは衛生福利部社会及家庭署のフェイスブックを参照のこと。