イギリスのリズ・トラス前首相が16日から台湾を訪問することを受け、外交部(日本の外務省に相当)が9日、プレスリリースで「心からの歓迎の意」を表した。以下、その内容要約。
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イギリスの前首相、リズ・トラス(Liz Truss)下院議員が5月16日から20日まで台湾を訪問し、総統府及び行政院の上層部と会談、関係省庁の首長を表敬訪問するほか、我が国の文化・経済関連施設を参観する。トラス前首相はまた、財団法人遠景基金会の招きに応じて17日に講演を行う。そしてさらに国内の政財界、学術界など各界の関係者と交流し、台湾との密接で友好的な関係を強化する。外交部はトラス前首相の訪台を心から歓迎する。
トラス前首相は台湾にとって長年の揺るぎなき友人である。イギリス政府で外務大臣を務めていた時期には個別の場で、あるいはG7(主要7カ国)の国々と共に、台湾海峡の平和と安定維持の重要性を度々主張してきた。昨年4月に行ったイギリスの外交政策に関する演説では、「台湾をはじめとする民主的政治体制が自己防衛力を備えられるようにすべきだ」と初めて言及、また昨年6月の北大西洋条約機構(NATO)首脳会合では、「台湾の安全保障は軍事的な安全保障のみならず、経済安全保障にも関わる」とするなど、民主主義陣営に対して台湾支持を何度も呼びかけ、台湾海峡の平和と安定の重要性を地域の議題から世界レベルの議題へと押し上げた。
トラス氏は首相を退任してからも公の場で台湾のために度々発言、自由主義世界は出来る限りの努力をして台湾を支え、台湾が自己防衛のため必要とするサポートを得られるようにし、台湾の自由と民主を支持すべきだと訴えている。外交部はトラス前首相の台湾に対する力強い支持と深い友情に感謝する。
トラス前首相は2010年に政界に進出して以来、司法大臣、国際貿易大臣、外務大臣、首相などの要職を歴任しており完璧かつ豊かな政治キャリアを持つ。トラス前首相の来訪は台湾への揺るぎない支持、ならびに台湾とイギリスの緊密かつ友好的な関係を存分に示すものである。