2024/05/20

Taiwan Today

外交

黄台南市長が日本の加賀市・本庄市の両市長の表敬訪問受ける

2023/10/05
台湾南部・台南市の黄偉哲市長(左から2人目)が4日、日本・石川県加賀市の宮元陸市長(同3人目)と埼玉県本庄市の吉田信解市長(同4人目)らによる表敬訪問を受け、来年の「台南400」のイベント参加を要請した。左から1人目は陳文筆氏。(台南市サイトより)
台湾南部・台南市の黄偉哲市長が4日、市庁舎で、日本・石川県加賀市の宮元陸市長と埼玉県本庄市の吉田信解市長らによる合同訪問団の表敬訪問を受けた。訪れたのは両氏のほか、石川県議会の高辻伸行議員、加賀市議会の稲垣清也議長、さらに加賀市議会と本庄市議会の議員、職員、華僑業務顧問の陳文筆博士らで総勢28名に上った。
 
黄台南市長は、二人の市長が共に所属する「日台共栄首長連盟」が今年6月中旬に岸田首相と面会した際、台湾との関係強化と、中国の覇権的なふるまいへのいっそう厳しい対応を求める陳情書を手渡したことに感謝、「お二人と『日台共栄首長連盟』の届けた、台湾を守ろうとする揺るぎのない友情を心に深く刻んでいる」と述べた。
 
黄市長はまた、加賀市の宮元市長が台南市の農産物を長期にわたって支持していることに感謝した。加賀市と台南市との付き合いは深く、宮元市長が今年5月に八田與一氏の慰霊祭のため台南市を訪れたのに対し、台南市は7月、加賀市の子どもたちの給食に台南産マンゴーを提供。8月には加賀市の小学生による手書きの感謝カードが届いたといい、黄市長は「ますます温もりを感じた」と話した。
 
加賀市の宮元市長は、黄市長を正式に訪ねるのはコロナ禍も含め過去4年で初めてだと喜ぶと共に、加賀市と台南市は2014年に友好都市となって以来ずっと緊密かつ友好的な交流を維持、コロナ禍におけるサージカルマスクや物資などの交流も両市の温かい友情を示すものだったと評価した。そして宮元市長は、特に自ら「日台共栄首長連盟」の会長になってからは台日友好の決意をいっそう揺るぎのないものにしたと強調した。
 
本庄市の吉田市長は、宮元市長の紹介で黄市長に会うことが出来たと感謝、新型コロナウイルスが広がるまでは毎年12月に行われる林百貨(台南市内にあるレトロな百貨店の建物を利用した商業ビル)のパレードに参加していたと説明。また、大学生だった1989年に台湾で学んだことがあると明かすと、台湾語を交えた中国語であいさつ、最後には「台湾を愛している。台南も愛している!」と述べ、加賀市と同様に台南市と友好都市の関係を築けるよう希望、その流暢な中国語は満場の喝采を浴びた。
 
中秋節が過ぎたばかりで、黄市長が時節に合った果物である文旦と紅柚を客人たちに振る舞うと、二人の市長はいずれも大きな口でほおばった。黄市長は、「台南市は台湾グルメと古跡の都だ」と紹介すると共に、来年二人が再び台南を訪れ、台湾ランタンフェスティバルや世界蘭会議など、「台南400」にちなんだイベントに参加してくれるよう要請した。
 
「台南400」とは、来年がオランダ人によるゼーランディア城(「安平古堡」とも。台湾最古の城堡)建設から400年の節目の年であることを示す。
 
 

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