2024/06/24

Taiwan Today

外交

蔡英文総統、北村滋前国家安全保障局長に大綬景星勲章を授与

2023/12/27
蔡英文総統(写真右)は26日、北村滋前国家安全保障局長(同左)と台湾が深い友情で結ばれ、長年にわたって、台日関係の深化に心血を注いだことをたたえ、大綬景星勲章を授与した。(中華民国総統府ニュースサイトより)

蔡英文総統は26日午前、北村滋前国家安全保障局長に「大綬景星勲章」を授与し、同氏の台日関係への貢献をたたえると共に謝意を表した。

蔡総統はあいさつで、「北村前局長は、2019年に国家安全保障局長に就任し、安倍晋三政権を支えた。日本の安全保障に関する政策の決定に携わり、『国家安全保障戦略』の策定にも尽力した」と述べた。

蔡総統によると、北村前局長と台湾は深い友情で結ばれ、長年にわたって、台日関係の深化に心血を注いだ。大綬景星勲章の授与は、北村前局長の功績をたたえ、台湾市民からの深い感謝の意を伝えたもの。

あと数日で新年を迎えるこの時期に蔡総統は、北村前局長の台日関係への貢献に改めて感謝するとともに、新たな一年で台日協力の更なる実りある成果を期待するとして、台湾訪問が有意義なものとなるよう願った。

一方、北村前局長はあいさつで、まず蔡総統が自ら勲章を授与したことに感謝の意を表した。北村前局長によれば、台湾との関係は警察庁警備局外事情報部外事課に勤務していた1995年に始まり、その後情報や国家安全保障に関連するさまざまな職を歴任した。その勤務の中で、台北駐日経済文化代表処(日本における中華民国大使館に相当)の信頼を得て、日本の外交安全保障分野において台湾とのコミュニケーション・チャネルを確立し、二国間友好を深めた。北村局長はまた、「日台漁業取り決め」の交渉に参加した経験もあり、内政と外交の密接なつながりを体験した一人でもある。

北村前局長は、2016年の蔡総統就任後、安倍元首相が李登輝元総統を敬服し、李元総統と蔡総統に親近感を抱いていたため、台日関係を深めるために努力を続けることができたと話した。北村前局長はさらに、台湾の政府や市民が安倍元首相に対する特別な感情を持ち、安倍元首相の不幸な逝去に対して遺憾と哀悼の意を示したことに対する感謝も伝えた。

台日間の安全保障環境はますます厳しさを増していると指摘した北村前局長は、台湾と日本は外交・防衛情報、経済・技術力を総動員し、外部の脅威に対する抑止力を向上させるために協力すべきだとして、自由でオープンな民主主義的価値観を追求し、引き続きこの目標に向かって努力するとの意気込みを語った。

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