2024/06/27

Taiwan Today

文化・社会

ベルリン国際映画祭、TAICCA支援の国際共同製作映画3作品がノミネート

2024/02/17
台湾の文化コンテンツの海外発信に取り組む台湾クリエイティブ‧コンテンツ‧エイジェンシー(TAICCA)は近年、国際共同製作映画の支援に力を入れており、今年のベルリン国際映画祭では、TAICCAの支援を受けた3つの国際共同製作映画がコンペティション部門などでノミネートを受けている。写真はその中の一つ、台湾、フランス、モーリタニア、ルクセンブルク、コートジボワールによる国際共同製作映画『以愛之茗』のワンシーン。(TAICCA)
世界三大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭が現地時間2月15日に開幕した。25日まで開催される。台湾の文化コンテンツの海外発信に取り組む台湾クリエイティブ‧コンテンツ‧エイジェンシー(TAICCA)は近年、国際共同製作映画の支援に力を入れており、今年のベルリン国際映画祭では、TAICCAの支援を受けた『以愛之茗(Black Tea)』、『香巴拉(Shambhala)』、『睡覚時眼睛睜開(Sleep With Your Eyes Open)』の3作品がコンペティション部門などでノミネートを受けている。TAICCAはまた、ベルリン国際映画祭とほぼ同時開催(2/15~2/21)されているEFM(ヨーロピアン・フィルム・マーケット)に「台湾パビリオン」を設置し、台湾の映画人材や作品の海外営業に力を入れている。
 
『以愛之茗』は台湾、フランス、モーリタニア、ルクセンブルク、コートジボワールによる国際共同製作映画。主に台湾とアフリカでロケを行い、ポストプロダクションをヨーロッパで行った。コートジボワールからアジアへやってきた女性と茶芸館のオーナーとの出会いと、文化の壁を越えた愛情を描いている。
 
『香巴拉』は台湾の廖慶松氏と黄江豊氏が映像編集を担当し、王思静氏が共同プロデューサーに名前を連ね、ポストプロダクションを台湾で行っている。ネパールのヒマラヤ山岳地帯に残る「一妻多夫」の村を舞台にした作品で、村の3兄弟に嫁いだ女性が自分探しの旅に出る物語を描いている。
 
『睡覚時眼睛睜開』は、ミャンマー出身で台湾を拠点に活躍する映画監督、趙徳胤(ミディ・ジー)氏の作品に出演したことで知られるミャンマー華僑の俳優、王興洪氏が出演する台湾、ブラジル、アルゼンチン、ドイツの国際共同製作映画。ポストプロダクションの部分を台湾企業や制作チームが担当している。台北での暮らしに疲れた主人公がブラジルの海岸都市で癒しを得るというストーリーで、コミカル且つファンタスティックな要素を持つ作品だ。
 
また、ベルリン国際映画祭とほぼ同時開催されているEFM(ヨーロピアン・フィルム・マーケット)で、TAICCAは「台湾パビリオン」を設置しているほか、台湾発の映画企画がピッチングを行う「TAIWAN SPOTLIGHT」と名付けた産業イベントなどを開催し、国際共同製作の機会を模索している。そのうち16日に行われた「TAIWAN SPOTLIGHT」では、高懷茹監督の『胸巴巴姊妹花』、張誌騰監督の『土屋派対』、沈可尚監督の『深度安静』、陳潔瑤監督の『聖女頭顱』の4つの企画がピッチングを行い、海外の映画関係者に投資や共同製作を呼びかけた。
 
なお、今年の「台湾パビリオン」には37の業者、86作品が出展している。この中には、第96回米アカデミー賞の短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた『金門(Island In Between)』、昨年の「金馬奨(ゴールデンホースアワード)」で最優秀監督賞を受賞した蕭雅全監督の『老狐狸(Old Fox)』などが含まれている。
 
 

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