2024/11/29

Taiwan Today

政治

アジアで最初、エムポックス(サル痘)の排除条件をクリア

2024/02/21
衛生福利部疾病管制署(台湾CDC)の羅一鈞報道官は20日、台湾では昨年11月13日に最後のエムポックス(サル痘)の国内感染(土着性の感染伝播)が確認されて以降、14週連続で新規感染者ゼロの状態が続いていることを明らかにした。(中央社)
衛生福利部疾病管制署(台湾CDC)の羅一鈞報道官は20日、台湾では昨年11月13日に最後のエムポックス(サル痘)の国内感染(土着性の感染伝播)が確認されて以降、14週連続で新規感染者ゼロの状態が続いていることを明らかにした。世界保健機関(WHO)は「完全な診断と監視・通報の下、3か月間にわたって土着性の感染が発生していない」ことを感染症排除の条件としている。これに基づけば、台湾はアジア太平洋地域で最初にエムポックスを排除した地域となる。
 
羅一鈞報道官によると、台湾では2022年6月23日にエムポックスを「第2類法定伝染病」に移行した。また、2023年2月26日に台湾初の感染例を確認。感染は2023年4月から6月にピークを迎えた。
 
今年2月19日までの時点で、台湾で確認されたのは国内感染症例が340人、海外からの輸入症例が20人だった。そのうち国内感染は昨年11月13日を最後に、14週連続で確認されていない。
 
ただし、輸入症例はまだ確認されており、最近も20歳未満、エムポックスワクチン未接種の台湾人男性がエムポックスに感染していることが確認されたばかりだ。男性は1月末に中国から台湾へ戻り、2月上旬に発疹や水泡が出現したため医療機関を受診したところエムポックス感染が確認された。これは今年に入って最初の輸入症例であり、海外からのウイルス侵入のリスクは依然高いことが伺える。
 
ちなみに海外の感染状況を見ると、西太平洋や東南アジア地域では昨年下期に感染者の増加がみられたが、12月に減少に転じた。ヨーロッパ地域では昨年10月から感染者が増え、現在もその状況が続いている。米国でも流行が依然続いていることから、疾病管制署は引き続き警戒するよう呼び掛けている。
 
 

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