中華民国台湾と正式な外交関係を持つ中米のグアテマラ共和国では、アグア山(Volcán de Agua)の噴火に伴う周辺の森林火災が生態系や環境に深刻な影響を及ぼしている。中華民国政府はこれを受けて、グアテマラ政府に30万米ドル相当の物資を供与することを決めた。
グアテマラ政府が発表したデータによると、アグア山周辺の森林火災は生態系や環境に深刻な影響を及ぼしている。グアテマラ政府は海外諸国に対して支援要請を行っており、同国と正式な外交関係を持つ台湾も直ちに、30万米ドル相当の物資を供与すると発表した。
これとは別に、台湾から派遣された駐グアテマラ技術団は火災発生後、ヘルメット30個と無線通信設備6組を供与。グアテマラ在住の台湾人団体も、即席めん1,000箱を寄付し、グアテマラ政府の災害救助に協力している。
中米グアテマラは、中華民国台湾と正式な外交関係を持つ。その関係は90年を超え、緊密な交流や協力を展開し、友好を育んできた。中華民国政府は長年、二国間協定や中米統合機構(SICA)といった多国間協定を通して、グアテマラが自然災害から自国を守れるよう能力構築支援を行い、顕著な成果を挙げてきた。台湾は今回の物資供与により、グアテマラ政府が自然災害に適切に対応し、森林火災が生態系に与える衝撃を最小限に抑えられるよう期待を寄せている。