2024/10/06

Taiwan Today

政治

国立故宮博物院とチェコ国立博物館が協力協定、来年チェコで故宮の文物展示へ

2024/06/13
国立故宮博物院とチェコの国立博物館が12日、展示に関する協力協定を締結。2025年9月から12月までチェコで初めて、故宮の収蔵品の展覧会を開くことも明らかになった。写真は調印式の模様。左から外交部欧州司の黄鈞耀司長、国立故宮博物院の余佩瑾副院長、蕭宗煌院長、チェコの国立博物館のMichal Lukeš館長、チェコ上院のイジー・ドラホシュ第一副議長、チェコ経済文化弁事処のDavid Steinke代表。(国立故宮博物院サイトより)
国立故宮博物院とチェコの国立博物館が12日、展示に関する協力協定を締結した。台北市内で行われた調印式では国立故宮博物院の蕭宗煌院長とチェコの国立博物館のMichal Lukeš館長が協定に署名、チェコ下院のイジー・ドラホシュ(Jiří Drahoš)第一副議長、チェコ経済文化弁事処のDavid Steinke代表、国立故宮博物院の余佩瑾副院長、徐孝徳主任秘書、外交部(日本の外務省に相当)欧州司(=局)の黄鈞耀司長(=局長)らが立ち会った。調印式ではまた、2025年9月から12月までチェコの国立博物館で初めて、国立故宮博物院の収蔵品の展覧会を開くことが発表された。タイトルは「100 objects, 100stories: treasures from the National Palace Museum」。《清 翠玉白菜》や《清院本清明上河図》など国立故宮博物院が有する百余点に及ぶ著名な収蔵品が展示され、台湾とチェコとの友好関係に新たなマイルストーンを刻むこととなる。
 
チェコ上院のドラホシュ第一副議長はスピーチの中で、今回の展覧会は2022年9月に自身と国立博物館のLukeš館長とが訪台したときに提案したものだと明かし、その後1年半に及ぶ努力の末、チェコ側の法整備が済み、双方のキュレーターたちが積極的に計画していたことを説明した。ドラホシュ氏は展示に関する協力協定の締結に立ち会えたことを「光栄だ」と話すと共に、同展覧会はチェコばかりでなく欧州全体にとっての2025年の大きな文化イベントになるだろうと期待した。チェコの国立博物館のLukeš館長は法整備までの一貫した上院の支持、ならびに国立故宮博物院の蕭院長と双方のキュレーターらが全力で準備を進めていることに感謝した。
 
国立故宮博物院によれば、双方は2022年9月に姉妹関係となって以来、展覧会、研究、教育などの専門分野における協力を深めている。昨年、双方はそれぞれキュレーターチームを結成、7月には国立故宮博物院の余副院長みずからキュレーターらを率いてチェコに渡り、同国の国立博物館の下見と交流をするなどして、貸与する収蔵品の安全と適切な展示計画の確保に努めた。来年行われる展覧会は古代の芸術における技術工芸、風景、一般市民の生活などにフォーカス、《清 翠玉白菜》と《清院本清明上河図》のほか、《元鮮于枢書透光古鏡歌》、「多宝格」など百余件の文物を展示してチェコの人々に国立故宮博物院に収蔵される文物それぞれのストーリーと芸術スタイルを知ってもらう。展覧会はまたデジタル展示も組み合わせたものとなり、最新の科学技術で来場者に様々な面から文物の意義を探ってもらうという。
 
 

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