文化部駐ロサンゼルス台湾書院は22日より、米カリフォルニア州ロング・ビーチの非営利組織Creative Class Collectiveと共同で、アートフェスティバル「ART RENZEI」を開催している。今年は「A Platform for the Youth」（若者のための舞台）をテーマに、世界5か国から25人のアーティストを招き、それぞれの作品を披露している。そのうち台湾からは、カラフルな色彩で知られる洪易（ホン・イー）さんが参加している。
文化部駐ロサンゼルス台湾書院によると、今年は台湾書院と台北駐ロサンゼルス経済文化弁事処観光組が連携し、台湾文化と台湾を代表する観光スポットなどをアピールするため、今年4月より洪易さんの作品『祥獅献瑞』（新年を喜ぶ賀詞の一つ）や『生意興龍（隆）』（商売繁盛を願う四字熟語。最後の隆を、同じ発音で今年の干支である龍に代えた言葉遊び）をラッピングした車両を、ロサンゼルスを走るライトレールEラインとAラインで走らせている。洪易さんは今回、そのうちAラインが走るロング・ビーチ市で行われるアートフェスティバル「ART RENZEI」に参加するため、新たに作品『愛・伝承』（Love & Legacy）を創作。洪易さんらしいカラフルな絵画の中に、さまざまな言語で「愛」を意味する言葉がちりばめられている。
このアートフェスティバル「ART RENZEI」は6月22日から29日まで開催される。洪易さんの作品『愛・伝承』は、2008年に閉店したエーカーズ・オブ・ブックス（Acres of Books）の跡地で１か月以上展示される。台湾の多様な文化が持つ創作の活力を通して、より多くのアメリカのアート愛好家に台湾の文化や風土、風習などへの理解を深めてもらえるよう期待が寄せられている。
非営利組織Creative Class Collectiveは芸術、音楽、教育及びその他のクリエイティブな手法により、コミュニティ全体の美観と経済的活力を高めることを目指す団体。同時に、地元の芸術家と海外の文化・芸術関係者との交流も促進しており、特に米国とアジアの文化・芸術界との双方向の連結を確立するために尽力している。アートフェスティバル「ART RENZEI」の詳細は公式サイト（https://www.artrenzei.com/about）を参照のこと。