2024/10/05

Taiwan Today

政治

セントクリストファー・ネービスのテレンス・ドリュー首相夫妻が訪台、栄誉礼と「国宴」で歓迎

2024/06/25
頼清徳総統は24日、台湾を公式訪問したセントクリストファー・ネービス連邦のテレンス・ドリュー首相夫妻を軍の栄誉礼で歓迎した。写真は栄誉礼が終了し、総統府内に入る頼清徳総統とドリュー首相夫妻。(総統府)
頼清徳総統は24日、台湾を公式訪問したセントクリストファー・ネービス連邦のテレンス・ドリュー首相夫妻を軍の栄誉礼で歓迎した。栄誉礼は午前10時30分より総統府前広場で行われ、19発の礼砲によってドリュー首相への敬意が示された。頼総統とドリュー首相は、軍楽隊による両国国歌演奏後、儀仗隊の巡閲を行い、その後、それぞれ祝辞を述べた。セントクリストファー・ネービスは、大西洋とカリブ海の間に浮かぶ2つの島からなる国で、1983年に中華民国(台湾)と国交を樹立した。
 
頼総統は、今回がドリュー首相にとって首相就任後2度目の公式訪問(前回は2022年)であることを歓迎するとともに、これはドリュー首相が両国関係を重視していることの表れだと述べた。また、台湾とセントクリストファー・ネービスは民主主義や人権について共通の価値観を持ち、長年にわたって親交を深め、各分野で連携の成果を挙げていると説明。さらに、ドリュー首相が国際的な場面において台湾のために発言を繰り返し、台湾に対して最大の支持を示していることに感謝した。
 
これに対してドリュー首相は、今回の公式訪問は40年以上にわたる双方の安定した関係をさらに強化し、新たな展開を図るという重要な意義を持つものだと説明。これを機に双方のパートナーシップが深化され、互いに創意工夫を凝らし、国家の発展を阻む可能性がある課題に手を取り合って取り組んでいけるよう期待を寄せた。
 
その後、頼総統は蕭美琴副総統とともに、総統府内でドリュー首相と首脳会談を行った。頼総統は、セントクリストファー・ネービスが台湾の国際参与を長期にわたり支持していることに改めて感謝し、今後も医療・公衆衛生、農業技術、女性のエンパワーメントなどの領域で連携を継続し、より良い未来を作っていきたいと述べた。
 
これに対してドリュー首相は、自身が頼総統と同じ医師出身であることに触れた上で、「両国の協力関係の新里程標」として、今年5月7日に同国の首都で気候変動型JNF総合病院の建設計画(台湾との合同プロジェクト)に関する調印式が行われたことに触れ、この病院が将来同国にとって旗艦病院になるよう期待を寄せた。ドリュー首相はまた、この計画によって、同国はより完全な医療都市を持ち、同国のみならず近隣の島国の住民や観光客に対してもサービスを提供し、カリブ海地域の医療の質とアクセシビリティに対する定義を改めるものになるだろうと述べた。
 
ドリュー首相は会談の最後に、セントクリストファー・ネービスが今後も台湾の国際参与を支持することを約束。台湾が国際社会で大きな貢献をしていることを評価し、「台湾は現在の国際社会が直面するさまざまな課題に解決策を提示できるポテンシャルを持っている」と述べた。
 
頼清徳総統はこの会談後、ドリュー夫妻とその一行をもてなす公式な宴会「国宴」を総統府内で開催した。「国宴」には頼清徳総統のほか、蕭美琴副総統、総統府の潘孟安秘書長、国家安全会議の呉釗燮部長、外交部の林佳龍部長(外相)、立法委員の王定宇氏と邱志偉氏、在セントクリストファー・ネービス中華民国大使館の林昭宏大使と在中華民国セントクリストファー・ネービス大使館のDonya Francis大使らが出席した。
 

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