2024/07/02

Taiwan Today

文化・社会

パリ五輪「文化オリンピアード」に台湾から22組120名のパフォーマー、世界に台湾を見せよう!

2024/06/27
中華民国(台湾)文化部は7月27日から8月10日までの16日間、パリ五輪とほぼ並行して行われる「文化オリンピアード」に、22組120名以上のパフォーマーを派遣して合計約60公演を行う。写真は台湾代表団としてパリに派遣されるパフォーマーたち。両手のピースサインで「W」の文字を作る共通のポーズで台湾人アスリートたちを応援する。(文化部)
パリ2024オリンピック(以下、パリ五輪)が7月26日から8月11日まで開催される。オリンピック・パラリンピックを文化や芸術で盛り上げる「文化オリンピアード」もほぼ同時期にパリで開催される。中華民国(台湾)文化部は7月27日から8月10日までの16日間、パリのラ・ヴィレット公園に台湾パビリオンを設置し、22組、120名以上のパフォーマーを派遣して合計約60公演を行う。文化部が26日に行ったパリ五輪「文化オリンピアード」に関する記者会見では、蕭美琴副総統が「文化オリンピアード」台湾代表団にたすきを掛けて激励した。また、「文化オリンピアード」台湾代表団を応援するため、「TAIWAN」の「W」の文字をコンセプトにしたビジュアルデザインなども発表された。
 
16日間にわたって行われるこの「文化オリンピアード」で、台湾は「自由之声(Sound of Freedom)」、「島嶼風華(Island Elegance)」、「当代新芸(Contemporary New Art)」、「世界共融(World Integration)」の4つのテーマの下、22組のチームが合計約60公演を行う。また、文化部の「芸術銀行(台湾アートバンク)」が、台湾の300名近い芸術家の映像作品を放映する。22組のチームには、「薪伝歌仔戯劇団」、「栄興客家採茶劇団」、「秀琴歌劇団」、「明華園日字戲劇団」、「閩南嶼文化」など、歌仔戯(ゴアヒ、台湾オペラ)や客家(ハッカ)の劇団などが含まれ、台湾の伝統戯曲に現代的要素を融合させたパフォーマンスを披露する。また、テクノ音楽と台湾の廟宇の宗教音楽の要素を組み合わせた「三牲献芸」や、R&Bやテクノを取り入れてパイワン族の伝統歌謡に新たな解釈を加える先住民族シンガーの阿爆(ABAO)さんなども登場する。
 
パリ五輪では、オリンピックで初めて出場選手の男女の比率が1対1となるほか、ジェンダーや性的マイノリティーの人たちへの理解促進にも取り組む。このため文化部が派遣する台湾のチームも女性の力やジェンダーの超越などを強調したものとなっている。例えばアミ族出身の女性DJ汝妮は、台湾先住民族の古い民謡とテクノ音楽をコラボさせる。「創造焦点(Eye Catching Circus)」は女性特有のパワーと美しさを強調した女性によるサーカス作品を披露する。ドラァグ・クイーン(女装で行うパフォーマンスの一種)の頂点を競うアメリカの人気リアリティ番組『ル・ポールのドラァグ・レース』で台湾人として初めて優勝したニンフィア・ウインド(Nymphia Wind)さんとニンフィアさんが立ち上げたドラァグ・クイーンのグループ「瘋家」(Haus of WIND)のメンバーもステージを華やかに盛り上げる。
 
また、この記者会見ではパリ五輪「文化オリンピアード」に参加する台湾の代表団のために作られた新たなビジュアルデザインが発表された。「TAIWAN」の「W」を五色のリボンで表現したもので、「TAIWAN」の「W」のほかに、「一緒に勝とう」という意味の「Win Together」のスローガンの「W」を表現するためにも使用される。これと同じ発想で、タピオカミルクティ、登山鉄道、スカイランタン、バナナ、青と白のスリッパなど台湾を代表するアイテムのイラストが「W」の文字を作り、これらが台湾からやってきたものであり、台湾特有の文化的要素であることをアピールする。
 
文化部は、国内外にパリ五輪「文化オリンピアード」に関するイベントを紹介するため、公式サイト(https://cotpe.tw/)を開設して即日から公開している。「文化オリンピアード」台湾代表団に関する情報はこのサイトを参照のこと。
 

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