2024/10/05

Taiwan Today

政治

セレクトUSA投資サミット、スタートアップのピッチプログラムで台湾企業が優勝

2024/07/04
アメリカで開催された「SelectUSA Tech」には、台湾から国・地域別で最多の9社が参加した。そのうち経済部の支援を受けるスタートアップの安徳斯医学科技(EndoSemio)が「ヘルステック」部門で優勝した。(経済部)
アメリカの国務省が主催する「セレクトUSA投資サミット」が6月23日から26日まで、米メリーランド州で開かれた。その一環として行われたスタートアップの産業別ピッチプログラム「SelectUSA Tech」には、台湾から国・地域別で最多の9社が参加。そのうち経済部の支援を受けるスタートアップの安徳斯医学科技(EndoSemio)が「ヘルステック」部門で優勝した。
 
国務省が主催する対米投資誘致イベント「セレクトUSA投資サミット」は今年で10年目を迎えた。そのうち、2~3年以内に米国進出を計画しているテック系スタートアップを対象としたピッチプログラム「SelectUSA Tech」は、「ヘルステック」、「ICT/ソフトウェア」、「クリーンテック」、「オープンテック」の4つの産業別、8つのセッションに分かれてピッチコンテストを行うというもの。台湾からはスタートアップ9社が参加し、そのうち3社がセッション別の上位3位に入賞するなど健闘した。内訳は「ヘルステック」のセッション1に参加した台湾の安徳斯医学科技(EndoSemio)が優勝(1位)、昱名生物科技(RephImmune Biotechnology Inc.)が3位、「オープンテック」セッション2で恰口科研(Charco Science and Research Co., Ltd.)が2位となった。
 
なお、経済部中小及新創企業署は「セレクトUSA投資サミット」の開催期間中、初めて「台湾スタートアップ・ナイト」を開催した。このイベントには米国在台協会(AIT)、米国各州の代表、米シンクタンク「Global Taiwan Institute」、北米州台商商会聯合総会など、産官学、研究機関、投資関係者120人以上が参加した。米東部やワシントン周辺はバイオテックやサイバーセキュリティ関連のスタートアップが多く集まる。このため、台湾から参加したスタートアップ19社は会場でピッチを行うなどして現地のスタートアップと交流を図った。また、米国在台協会台北事務所(AIT/T)のサンドラ・オウドカーク所長(駐台米国大使に相当)も会場に駆け付けて台湾のスタートアップへの支持を表明した。
 
シリコンバレーには世界中からテック系スタートアップが集中しており、ここで行われるベンチャーキャピタルによる投資は全米の40%以上を占める。このため、台湾のスタートアップの代表団も「セレクトUSA投資サミット」の前後にシリコンバレーを訪れ、スタートアップ・フォーラムや投資家とのコネクションを作るための一連の交流イベントなどを開催した。経済部の郭智輝部長もフォーラムに姿を現し、台湾のスタートアップを激励した。郭部長は、台湾の若い起業家が積極的にスタートアップに挑戦することを奨励し、「セレクトUSA投資サミット」関連のイベントに参加することでより多くのインスピレーションを得たり、AI(人工知能)時代によってもたらされるチャンスをいち早く把握したりすることで、台湾が世界の科学技術分野でこれからも活躍できるようにして欲しいと期待を寄せた。
 
 

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