2024/10/06

Taiwan Today

外交

台湾がスウェーデンとの「科学及び技術協力覚書」を継続、交流さらに深める

2024/07/05
国家科学及技術委員会(国科会)とスウェーデン戦略研究財団(SSF)が4日、2019年に締結した「科学及び技術協力覚書」の継続に関する署名を行った。科学研究の交流を深めることに。左が国科会「科教発展及国際合作処」の葉至誠処長、右がSSFのLars Hultman執行長。(国家科学及技術委員会サイトより)
科学技術振興行政を担当する中央省庁、国家科学及技術委員会(国科会)とスウェーデン戦略研究財団(Swedish Foundation for Strategic Research, SSF)が4日、2019年に締結した「科学及び技術協力覚書」の継続に関する署名を行った。署名は国科会「科教発展及国際合作処」の葉至誠処長とSSFのLars Hultman執行長が行い、国科会の陳炳宇副主任委員(=副大臣)が立ち会った。台湾とスウェーデンは引き続き研究協力と人材交流を推進し、両国の学術と科学技術の力の連結を強化していく。
 
国科会の陳炳宇副主任委員は同財団のHultman執行長との会談の中で、「スウェーデンは世界トップのイノベーション国家の一つで、様々な分野でリーダーの役割を担う。特に持続可能性に関する取り組みは台湾が学ぶべきところだ」と称えた。Hultman執行長は、双方の学者がこの覚書を通して科学研究での協力と交流を強めることを歓迎した。
 
Hultman執行長が今回SSFの代表として訪台し、国科会と「覚書」の継続に関する署名を行ったことは、同氏が両国の協力関係を非常に重視していることを表している。Hultman執行長は今回、国家実験研究院、国立台湾科技大学などの学術研究機関を訪れて交流し、科学研究分野における両国の結びつきを強化すると共に、将来に向けたより多くの協力の実現を目指す考え。
 
国科会は2019年8月にSSFと「科学及び技術協力覚書」を締結し、共同で合同研究計画を募集。2020年に6分野14件の合同研究プロジェクトを決定し、台湾の学者14名とスウェーデンの科学者23名が手を携えて協力、全固体電池、次世代無線通信に向けたアンテナ技術、より先進的な相補型金属酸化膜半導体(CMOS)を用いた集積化バイオセンサ、通信用GaN高出力デバイス、二次元量子光電デバイスなど、情報通信技術、バイオ工学、材料科学分野における様々な研究に取り組んでいる。
 
研究プロジェクトの実施期間は2020年から2025年まで。コロナ禍によって初期の協力と交流が進まないこともあったが、防疫のための制限が解除されると計画と交流活動は円滑に行われた。互いの協力と学習を双方の学者が大変重視していることが示された。また、両国の研究作業に関する文化的差異、それぞれの強みと補完性も双方の学者たちが本協力計画の付加価値として認めるもので、互いの研究とイノベーションに向けた集団的な発想も助けるという。
 
 

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