2024/09/17

Taiwan Today

政治

米テキサス州知事が50名近い使節団率いて訪台、同州の駐台オフィスもオープン

2024/07/08
米テキサス州のグレッグ・アボット知事が州務長官や州議会議員、財界リーダーら50名近くを率いて訪台。台湾と「経済発展に関する意向書」を結んだほか、同州駐台弁事処の開設も宣言した。写真は7日、頼清徳総統(前列右から6人目)を表敬訪問したアボット知事(同7人目)一行。(総統府)
米テキサス州のグレッグ・アボット(Greg Abbott)知事が同州の駐台弁事処(State of Texas Taiwan Office)開設に合わせて初めて台湾を訪問した。アボット知事は7日、まず頼清徳総統を表敬訪問。続いて、外交部(日本の外務省に相当)の陳立国常務次長(=事務次官)とテキサス州経済開発局のアドリアナ・クルーズ(Adriana Cruz)エグゼクティブ・ディレクター立ち会いの下、郭智輝経済部長(日本の経済産業大臣に相当)と共に台湾とテキサス州の「経済発展に関する意向説明書(Economic Development Statement of Intent)」に署名。そして台湾における同州の弁事処オープンを記念したテープカットを行い、同弁事処の開設を宣言した。台湾に弁事処を設ける米国の州はこれで23州に。テキサス州にとって海外でのオフィスはメキシコに次いで2カ所目になる。
 
台湾の対テキサス州直接投資額は2022年単年で50億米ドル以上を記録し、国別でトップとなった。テキサス州と台湾との貿易総額は2023年に213億米ドルに到達、台湾はテキサス州にとって7番目に大きい貿易パートナーとなっている。また台湾は過去10年間にテキサス州で2,200人分を超える雇用機会を創出した。一方でアボット知事は、テキサス州が新たな証券取引所(TXSE)を開設することで州経済は引き続き拡大していくとの見通しを示した。
 
林佳龍外交部長(=外務大臣)は7日正午の午餐会で一行を歓待。スピーチした林外交部長は、アボット知事が滞在中にテキサス州の駐台弁事処開設を宣言したこと、ならびに経済部(日本の経済産業省に相当)と「経済発展に関する意向書」を締結したことについて、「双方の関係発展にとっての重要なマイルストーンを再び記した」と述べて歓迎した。また、台湾とテキサス州が経済貿易分野で緊密な関係にあり、双方の間ではサプライチェーンや教育面での協力など幅広い交流が行われていることを指摘した。
 
林外交部長はさらに、アボット知事が今年1月に台湾で行われた総統選挙のあと、SNSで台湾の民主主義に向けて祝意を示したこと、ならびにテキサス州議会が今会期(第88回)に台湾との関係強化を支持する決議案を可決したことに触れ、「双方が民主主義の価値を共有し、堅実なパートナーシップを保っていることを示した」と評価した。
 
アボット知事は2015年に就任し、現在は3期目。州知事としての訪台は初めてで、テキサス州知事が台湾を訪れるのも15年ぶりのこと。今回の使節団はアボット知事夫妻以下、テキサス州議会の上下院議員、州務長官、財界リーダー、メディア関係者ら総勢50人近くに達する。
 
 

ランキング

新着