2024/09/10

Taiwan Today

政治

パリ五輪の選手団に最も行き届いたバックアップ体制、「選手たちの好成績支える」

2024/07/12
7月26日から8月11日までフランス・パリで開かれるパリ五輪では台湾から60人の選手が16の競技に出場する。教育部体育署は行き届いた後方支援体制で好成績を支える。(教育部サイトより)
パリ五輪の開幕まであと15日。教育部体育署(日本のスポーツ庁に相当)によると、7月26日から8月11日までフランス・パリで開かれるパリ五輪では台湾から60人の選手が16の競技に出場する。男女別ではそれぞれ26選手と34選手。台湾が伝統的に強い重量挙げ、アーチェリー、卓球などでこれまでどおり選手が参加するほか、カヌー・スプリントと新競技のブレイキンでも初めてオリンピック出場資格を獲得している。野球とソフトボールが行われた2004年のアテネ大会及び2008年の北京大会を除くと、今大会に参加する選手数はこれまでで2番目に多く、オリンピックに向けた選手の育成が一定の効果を挙げたことがうかがえる。選手団は過去を上回る成績を目標に定めている。
 
体育署は各競技の選手団について、「すでに準備は出来ている。原則的に時差の調整と競技日程に合わせ、13のグループに分けて出発する。先遣隊は12日に出発し、出場登録などを行う」と説明している。なお、良好なコンディションで競技に臨めるようにするため、選手とコーチらの移動は往路、復路ともビジネスクラスを利用する。
 
体育署ではすでにパリと国内にそれぞれ対応チームを組織、選手の安全を守るため完全かつ即時のサポートを行うことにしており、「選手団のメンバー全てを最上級の安全規格で守る」という。より行き届いた後方支援システムを構築するため体育署は外交部(日本の外務省に相当)、駐フランス台北代表処と連携。さらに現地のルバロワ=ペレと交渉して公立のスポーツセンターを無料で借り受け、台湾の選手たちが使用出来るようにしている。
 
一方、ナショナルスポーツトレーニングセンター(国家運動訓練中心)と台湾スポーツ科学研究所(国家運動科学中心)は今回、初めて合同で30人からなるサポートチームを結成。体調管理、心理カウンセリング、トレーニング、情報収集、医療サポートなどにあたる。選手団のための「食事マンション」、理学療法クリニック、スポーツセンターの三つのサポート拠点を設け、トレーニング、治療、飲食のサービスを提供することで代表選手たちのバックアップとスポーツ科学に基づくサポートの仕組みをより行き届いたものにする。体育署では、こうした支援体制が奮闘する選手たちにとって最も堅実な後ろ盾となり、好成績を支えられるようにと願っている。
 
 

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