外交部の林佳龍部長（外相）は17日、アイルランド上院議員訪問団と会談した。一行は、外交及び国防委員会副委員長を務めるディアミッド・ウィルソン(Diarmuid Wilson)議員のほか、ジェラルド・クローウェル（Gerard Craughwell）議員、ジェリー・ホーカン（Gerry Horkan）議員、シャロン・ケオガン(Sharon Keogan)議員、ギャレット・エーハーン(Garret Ahearn)議員で、双方は台湾とアイルランドの経済・貿易、科学技術、台湾海峡情勢、教育、観光などの議題について意見交換を行った。
林部長は、団長を務めるウィルソン議員が3度目の台湾訪問であることを歓迎した上で、台湾とアイルランドは同じく島国であり、いずれもハイテク産業や人工知能（AI）に強く、且つ安定した発展を遂げていると指摘。近年、権威主国家が勢力を拡張させる中、こうした民主主義国家同士の団結がより重要になってきている述べた。これに対してウィルソン議員やその他の議員も、民主主義国家によるサプライチェーンが重要であることに賛同を示した上で、台湾が半導体産業で世界をリードしていることを評価し、帰国後も台湾とアイルランドの経済・貿易、サイバーセキュリティ、教育、科学技術など、各方面での連携強化に取り組んでいくことを約束した。
外交部は16日夜にも陳立国常務次長（事務次官）がホストとなり、宴席を設けて一行を歓待しており、アイルランド議員の一行は外交部のもてなしに感謝した上で、今回の台湾訪問では台湾の人々のホスピタリティに強い印象を受けたと述べた。
外交部は17日、ニュースリリースを通して、「ウィルソン議員の一行が今回の台湾訪問を通して台湾に対する心強い支持を示してくれたことに感謝する。双方が既存の良好な関係を土台とし、さらに関係を深められるよう期待するとともに、近い理念を持つパートナーとともにインド太平洋地域、ひいては全世界の平和と安定、繁栄を促進していきたい」とするコメントを発表した。