頼清徳総統は18日午前、訪台した沖縄県立西原高校マーチングバンド部の一行と総統府内で会見した。一行は20日夜に台北市内で行われる「2024総統府音楽会」でパフォーマンスを披露するために台湾へやってきた。頼総統は、一行が台湾にたくさんの元気と活力をもたらしてくれることに感謝し、「台湾と日本がこれからも友情を深め、手を携えて前進し、人々の心を動かすような音楽を奏でられるよう願う」と述べた。一行は頼総統の登場に合わせて、総統府内でパフォーマンスの一部を披露した。
頼総統によると、西原高校マーチングバンド部は10年前、台湾中部の嘉義市で行われた嘉義市国際管楽節（インターナショナル・バンド・フェスティバル）に参加するために訪台したことがある。頼総統は歓迎の挨拶の中で、「今回台湾に来たメンバーのうち3分の2の生徒はこれまでに海外へ行ったことがなく、今回の『総統府音楽会』に参加するため、わざわざ旅券（パスポート）を申請してくれたと聞いている」と述べ、一行の訪台を心から歓迎するとともに、謝意を示した。
頼総統はまた、「西原高校マーチングバンド部が日本のみならず、世界的にも非常に有名で、過去にはオランダで開催された「世界音楽コンクール（WMC）」で優勝した経験を持つ。今回、『総統府音楽会』で共演することになる台湾の世新大学チアリーディング部も非常に優れたチームで、皆さんと同じように高い専門性と活力を持つ。年齢も近いので、より素晴らしい、忘れがたい思い出を作ることになるだろう」と期待を寄せた。
その後、西原高校の生徒たちは頼総統に小太鼓（スネアドラム）などの楽器を紹介した。頼総統も自らドラムに挑戦するなどして、総統府内は賑やかな雰囲気に包まれた。
この訪問には「総統府音楽会」を主催する中華文化総会の李厚慶秘書長、日本台湾交流協会台北事務所新聞文化部の村本千晶部長らが同行。総統府からは潘孟安秘書長が同席した。