2024/09/16

Taiwan Today

政治

外交部の陳立国常務次長、カナダ上院先住民族委員会の議員らを歓待

2024/07/19
外交部の陳立国常務次長(事務次官)は17日、カナダ上院先住民族委員会の委員長を務めるブライアン・フランシス議員らが率いる一行を午餐会で歓待した。(外交部)
外交部の陳立国常務次長(事務次官)は17日、カナダ上院先住民族委員会の委員長を務めるブライアン・フランシス議員らが率いる一行を午餐会で歓待した。双方は、台湾とカナダの先住民族交流と協力、それに先住民族の権益を保障する近年の政策や、先住民族に関する歴史の真相を紐解き、和解した事例などについて意見交換を行った。国立東華大学原住民族国際事務中心の主任を務める謝若蘭教授や台湾民主実験室(Doublethink Lab.)社会対話組の劉羿雯組長など専門家にも同席してもらった。
 
陳次長はまず、一行がカナダから先住民族をテーマに掲げて訪台してきた初めての国会議員団であることを歓迎し、具体的な行動により台湾を支持してくれることを感謝した。また、カナダ政府が発表した「インド太平洋地域戦略」で、カナダが台湾と多方面での連携強化することが明記されたこと、近年貿易、医療、科学技術、先住民族などの分野で、台湾とカナダの取り組みの成果が数多く上がっていることなどに言及した。その上で、台湾とカナダはいずれも「先住民経済貿易協力協定(Indigenous Peoples Economic and Trade Cooperation Arrangement, IPETCA)」の創始メンバーで、先住民族企業が国際貿易で果たす役割を高く重視し、先住民族コミュニティの経済・貿易の実力向上に取り組んでいることに触れ、歴史の真相を明らかにし、和解を図るプロセスにおいても、互いに学び、そして経験を共有できればと期待を寄せた。陳次長はさらに、今年はカナダが環太平洋経済連携協定(TPP)の議長国であることから、カナダが台湾のTPP加盟を支持することで、包括的な国際貿易環境をともに作り、先住民族の経済参与の機会を増やしていきたいと述べた。
 
これに対してフランシス議員は、「今回の台湾訪問は学習の旅であり、台湾の先住民族文化への理解をより深めたいと思ってやってきた。また、カナダと台湾の先住民族が直面する挑戦とチャンスについて知見を共有することで、台湾とカナダの協力がさらにレベルアップするよう期待している」と述べた。
 
一行のメンバーはフランシス議員のほか、デビッド・ウェルズ (David Wells)上院議員、キム・ペイト(Kim Pate)上院議員、ジュディー・ホワイト(Judy White)上院議員、Marcus Powlowski下院議員、リア・ガザン(Leah Gazan)下院議員、Lori Idlout下院議員、Blake Desjarlais下院議員など合計8名の超党派議員。一行はその後、先住民族が多く住む屏東県三地門郷の磨童集落と霧台郷の神山集落を訪れ、そこに住む先住民族らと交流を深めた。
 

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