2024/09/16

Taiwan Today

政治

卓行政院長が「文化オリンピアード」の壮行記者会見に出席、「台湾の多元的な文化届けよ」

2024/07/19
パリ五輪と並行して行われる「文化オリンピアード」に台湾から多くの団体が参加する。18日には関連の壮行記者会見が行われ、卓栄泰行政院長が出席した。写真は台湾の団体が公演するステージ。(文化部サイトより)
フランス・パリでは夏季オリンピック大会とほぼ並行して、オリンピック・パラリンピックを文化や芸術で盛り上げる「文化オリンピアード」が開催される。台湾からも多くの団体が参加することになっており、18日に行われた関連の壮行記者会見に卓栄泰行政院長(=首相)が出席、関係者を激励すると共に台湾の多元的な伝統が世界に歩み出すよう期待した。
 
文化行政を担う中央省庁・文化部は2年あまりの準備を経て、7月27日から8月10日までパリのラ・ヴィレット公園に台湾のステージを設置し、合計57回の公演を行うと共に300名近いアーティストによる映像作品を展示する。
 
15日間の公演・展示では台湾のパフォーマンス団体24組、アーティスト122名が、「自由之声(Sound of Freedom)」、「島嶼風華(Island Elegance)」、「当代新芸(Contemporary New Art)」、「世界共融(World Integration)」の4つのテーマの下、ジェンダーやエスニックグループ、言語や伝統を超越した現代の台湾文化の姿を表現する。
 
この記者会見には卓行政院長と文化部の李遠部長(=大臣)も出席。卓行政院長は、「各国はまちがいなく、台湾がパリ五輪の『ジェンダー平等』、『イノベーション』、『開放性』の精神を世界と共有していることを知るだろう」と述べると共に、各団体が全力でパフォーマンスを披露し、台湾の最も美しい伝統文化を外国人に届けるよう期待した。
 
「島嶼風華」をテーマにした公演では、阮劇団、秀琴歌劇団、明華園日字戯劇団、閩南嶼文化、栄興客家採茶劇団、薪伝歌仔戯劇団などがコラボレーションして四幕からなる新作を披露する。阮劇団の芸術監督で今回の新作の監督でもある汪兆謙氏によると、18日の記者会見で一部披露された『在恁佮意』は女性が武術の試合で勝ち残った男性に嫁ぐという伝統的なストーリーながら、性別が同じ二人が出会ったならばどうなるかを想像したもの。台湾がアジアで最初に同性婚を合法化した国である意義も示すという。
 
文化部は、台湾は「文化オリンピアード」で戯曲の新たな姿を紹介するほか、先住民族の音楽と電子音楽とのミックス、客家語と台湾語、伝統的な楽器と現代の楽器のコラボレーションなども予定していると説明。また、大道芸、サーカス、人形劇なども披露する。公演環境にも工夫を凝らし、「電光舞台」(台湾で見られる派手な照明を使ったステージ)や、「辦桌」(大鍋で作った料理を屋外に円卓を並べて大勢で食べること)などの特色も取り入れる。文化部は、「『文化オリンピアード』を通じて世界が台湾の最も多元的な文化を知ってくれるよう期待するとしている。
 
 

ランキング

新着