中華民国（台湾）外交部は、欧州議会が今月18日、欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長の2期目続投を賛成多数で承認したことを受けて祝意を伝えた。任期は5年。フォン・デア・ライエン委員長はその後発表した2029年までの新たな「政治的ガイドライン（Political Guidelines 2024-2029）」で、今後日本、韓国、ニュージーランド、豪州と連携を強め、中国の軍事手段による一方的な台湾海峡の現状に対する変更を共同で抑止していく姿勢を示した。外交部はフォン・デア・ライエン委員長の再任確定を受けてただちにX（旧ツイッター）を使って祝意を示し、フォン・デア・ライエン委員長が台湾海峡の平和と安定に関心を寄せ、これを支持していることに感謝した。外交部が発表したニュースリリースは以下のとおり。
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欧州委員会はフォン・デア・ライエン委員長のリーダーシップの下、台湾との関係を引き続き増進させている。2021年に発表した「インド太平洋における協力のためのEU戦略」（EU Strategy for Cooperation in the Indo-Pacific）」に関する共同コミュニケーションの中でも、初めて台湾をインド太平洋地域におけるEUの重要な協力パートナーと呼び、台湾等のパートナーとともに多様で強靭な半導体バリューチェーンを構築し、双方の貿易や投資関係を深化する方針を示した。また、台湾海峡の安全は欧州の安全や繁栄に直接影響するとの考えを示している。フォン・デア・ライエン委員長は近年何度も、さまざまな場面で台湾海峡の平和と安定を重視し、支持するとの考えを繰り返している。
台湾とEUは、自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値を共有する、近い理念を持つパートナーである。台湾は今後もEUと手を取り合って協力し、経済分野でのパートナーシップを強化していきたい。また、半導体などの戦略的産業において強靭なサプライチェーンを構築し、デジタル経済、グリーンエネルギー、科学技術、文化などさまざまな分野で交流を増進し、ルールに基づく国際秩序を守り、台湾とEUの双方が利益を享受し、友好につながるような新時代の協力関係を模索していきたい。