2024/09/17

Taiwan Today

政治

林外交部長が独連邦議会のキーゼヴェッター議員と会談

2024/07/26
林佳龍外交部長(右から3人目)が23日、独連邦議会外交委員会のローデリヒ・キーゼヴェッター議員(同4人目)と会談し、権威主義の拡張に対抗するための民主主義のパートナーたちの連携などを議題に意見を交わした。(外交部)
林佳龍外交部長(=外務大臣)が23日午前、ドイツ連邦議会外交委員会のメンバー、ローデリヒ・キーゼヴェッター(Roderich Kiesewetter)議員と会談し、権威主義の拡張に対抗するための民主主義のパートナーたちの連携、安全保障における台湾と欧州との結び付き、半導体技術に関する台湾とドイツの協力などを議題に意見を交わした。キーゼヴェッター議員はドイツ連邦議会で情報監視に関するグループの副議長も務めている。
 
林外交部長はまずキーゼヴェッター議員による多くの台湾に友好的な行動に感謝。続いて「現在世界は極めて大きな課題に向き合っており、中国はインド太平洋地域及び世界各地でハイブリッド戦争をしかけている」とし、ドイツをはじめとする理念の近い国々に団結した対応を呼びかけた。林外交部長は、台湾海峡の平和と安定が地域の安全保障と世界のサプライチェーンの安定を確保するためのカギであることを世界は知る必要があると主張した。
 
台湾とドイツの関係については、学術面と経済貿易面での交流が活発かつ頻繁であることを評価、世界最大の半導体ファウンドリ―、TSMC(台湾積体電路製造)によるドレスデン工場の建設を通して、民主主義のパートナーシップを共に強化していけるだろうと期待した。
 
一方、キーゼヴェッター議員は民主主義のパートナーたちが団結することの重要性に大いに同意、「ロシア・ウクライナ戦争が警鐘を鳴らした」として、民主主義のパートナーは権威主義国に対して非現実的な幻想を抱いてはならないと訴え、今では互いの信頼こそが国際協力のカギになっていると強調した。キーゼヴェッター議員はそして、台湾がドイツで半導体産業に投資することは両国の技術と人材の交流を促し、民主主義国によるサプライチェーン全体の強靭性を高める上で重大な意義を持つと評価した。
 
前日の22日には外交部(日本の外務省に相当)の陳立国常務次長(=事務次官)が午餐会を開いてキーゼヴェッター議員を歓迎した。陳常務次長は席上、先ごろドイツ連邦議会が台湾支持の決議案を可決したことに感謝すると共に、ドイツ政府が台湾海峡の平和と安定の重要性に関心を寄せるよう呼びかけた。陳常務次長はまた、キーゼヴェッター議員がその影響力を発揮してドイツの台湾に対する友好的な力を引き続き拡大し、両国の結び付きを強めてくれるよう要請した。
 
キーゼヴェッター議員は陳常務次長の主張に同意、民主主義のパートナーたちは手を取り合って中国の台湾に対する武力侵攻の企てを抑止すべきだと訴えた。また、台湾とドイツが政府関係者の相互訪問を強化し、各分野で交流を深化させることにも歓迎の立場を示した。
 
外交部はキーゼヴェッター議員が台湾を訪問するのが2度目であることを指摘し、「我が国への強靭な支持を示すものだ」と評価。そして、台湾とドイツが既存の良好な関係を基礎に、引き続き二国間関係を深められること、また、理念の近い仲間たちと共同でインド太平洋地域及び全世界の平和と安定、繁栄を守っていけることに期待した。
 
 

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